栗花落カナヲの妹さん

十七話　蝶屋敷 ページ19

作者「もうすぐでテストなんですよね〜。でも勉強してないです！ ワーク提出もあるのにワークは数学と英語くらいしかやってなくて。でもこうしてスマホを触ってます」




パンダの後を付いていく。

正直、足がすごく痛い。

もう、座ってしまいたい。

でもそうしたら迷惑かけちゃう。

パンダが抱えることができるのは二人だけ。

右足を少し引きずりながら歩く。

･･････････しんどい。

しいな『フゥ･････』

パンダ「どうした？」

しいな『なんでもない』ニコッ

桃「なんでもなくないでしょ」

いつのまにか桃さんが箒で私の上を飛び回ってる。

桃「ほら、乗りな」

桃さんは地面に足が着くくらい降りてくる。

しいな『？？』

桃「足、痛いんでしょ。私が乗せてく」

どうしてわかったの･････？

桃「いつもより歩くのが遅かったから」

桃さんは心読めるの･････？

パンダ「そういうことなら乗せてもらえ。足怪我してたの気付かなくて悪かったな」

桃「ほら、乗って」

私は桃さんの後ろに座る。

桃「危ないから捕まってて」

桃さんのお腹に手を回す。

ゆっくりと箒が上昇していく。

段々瞼が重くなる･････。

私はそのまま意識を失った。




･･････････いな、･････しいな、しいな

誰かがわたしの名前を呼んでる。

どこか懐かしい感じ。

目を、開けなきゃ･････。

うっすらと目を開ける。

ここは、蝶屋敷？

しのぶ「よかったわ、起きたんですね」ニコッ

しのぶ、姉さん･････？

しのぶ「あなた、鍛錬中にカナヲの木刀が当たってそのまま気絶したんですよ。カナヲが心配してますよ。ほら」

しのぶ姉さんの視線を追いかけるとそこにはカナヲ。

カナヲ「･･････････」(ごめんなさい)

しいな『･･････････』(気にしないで)

久しぶり、カナヲと目で会話するの。

･･････････久しぶり？

昨日もこんな事をしたはず･････。

なのにどうして？

しのぶ「あと少し休んだら任務に行ってもいいですよ」

任務･････。

しいな『あの、しのぶ姉さん！』

突然大声を出したからカナヲがビクッとする。

しのぶ「どうしました？」ニコッ

しいな『あの、カナエ姉さんは･････？』

しのぶ「･････死んだじゃないですか」

死んだ？

カナエ姉さんが？

しのぶ「しいな？ どうしたんですか？」

しいな『？？』

カナヲ「しいな、泣いてる」

頰には雫がつたっていた。

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