6.初心な2人 ページ7
ユイ｢か、彼氏とかじゃないって！！ほ、ほら、僕昔からロッティとはよくいるからさ？！！色々あって！！｣
ロッティ｢そ、そうだ。ユイに変な虫が寄ってこないよう俺が見てるだけで…｣
A｢じゃあ乃木さん｣
乃木｢はいはい｣
A｢部屋分けを教えてください｣
ユイ｢ちょ！｣
乃木｢ユイちゃんはロッティの部屋で寝泊まりしてます♡｣
A｢へぇ〜？ふ〜ん？？｣
目を細めて2人を見つめると、顔がゆでダコのように赤くなっていた。
さすがにこれ以上からかっては悪いと思い、料理に専念していいよと伝えテレビの方を向いた。
A｢いいもの見れたな〜｣
乃木｢じゃ俺も手伝ってこよっかな｣
A｢え、｣
せっかく会えたんだし、色々話したい。
そう思い、キッチンへ向かおうとする乃木の服の裾を手で掴んだ。
乃木｢ん、…なに、俺が居ないと寂しい？♡｣
A｢そういう訳じゃないけど、話したいから。｣
乃木｢はいはーい。じゃ、横失礼しまーす｣
乃木の座るペースを空けておいて良かった。
テレビは付けずに、ソファでゆったりしながら今何をしているのかを話した。
オカルト倶楽部のリーダーであること。
魔女を倒したこと。
零さんを救ったこと。
少しだけ霊を感じれるようになったこと。
乃木がここで体験したものは、思ったよりも大きかった。
乃木｢てか、よく俺がここにいるって分かったな？｣
A｢幽霊たちに聞いて回ってたからね。人助け…てか霊助け？をしてたら協力するって言ってくれる子が結構いてさ｣
乃木｢それでここの情報を手に入れたってことか
…勝手に出ていってごめんな｣
A｢いーよ。今こうして会えてるわけだし。｣
会えずに死んでたらおばけとして出そうだったけど。
A｢…ねぇ、乃木｣
乃木｢なーに？｣
A｢撫でさせて｣
乃木｢…え？｣
困惑した顔のまま動かない乃木に、私はいいからと手招きした。
乃木｢なになに〜？｣
めっちゃシャンプーの香りする…。
染めててもそんな傷んでないし、ふわふわだなぁ。
まるで愛犬の頭を撫でるかのようにわしゃわしゃとしていると、乃木が身をよじった。
乃木｢ふ、くすぐって〜｣
A｢あははっ、ありがと！もういいよ〜｣
こうしてると、まるで昔に戻ったみたいだなぁ…
ユイ｢Aちゃん、乃木さん！僕、見てたよ？｣
｢｢っ？！｣｣
いきなり間に現れるユイちゃんに肩が上がる。
ーーー
ユイちゃんとは道中仲良くなりました。
ーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
