22.大人の余裕 ページ23
乃木「ふわぁ〜…」
昨日もAの部屋に行って手握ってたらいつの間にか時間経ってて4:00くらいだったんだよなぁ。
いやー、好きな女の寝顔って何時間でも見続けられる。
あれ、もしかして俺きもいのでは…?!
まぁ自分の心に留めて置くくらいいっか。
それにしてもさっきから2人の姿が見えない…
乃木「あいつらもう行ったの?」
ロッティ「多分。俺が起きた時にはもういなかった」
乃木「すげ〜。」
早起きしてる2人に感心し、その後ロッティと一緒に朝ご飯を食べていると、ロッティがいきなり口を開いた。
ロッティ「デートってどこ行けばいいんだ…?」
乃木「……うん、そうだよな、ずっと館いたらそりゃそうなるわ」
あーでも、ユイちゃんならどこでも喜びそう。ほら、「ロッティといればどこでも楽しいよ」的なこと言いそうだし。
…Aは、俺と居たらどこでも楽しかったりすんのかな。
いや、どこでも楽しませるのが俺!だって神だし!!
当日こそポジティブに。大丈夫。
今日こそ大人の余裕ってやつを見せつける…そんで、Aに意識して貰う…!
ーーー
11:50
俺らは映画館近くの噴水で待ち合わせている。
流石に今日はいつも通りの服装じゃなく、俺もロッティもオシャレというものをしてきた。
まぁそのおかげでロッティはずっとそわそわしてるけど…。
ロッティ「乃木…俺変じゃないか…?」
乃木「お前は面がいいからだいじょーぶ」
正直色白イケメンは何着ててもかっけーよ。
A「あ、乃木〜!ロッティー!」
乃木「お、来たk………」
声のする方を向くと、昨日とは打って変わった姿があった。
ユイ「ごめん!待った?」
ロッティ「………」
ユイ「…ロッティ…?」
ロッティ「っ、なんでもない…それに待ってもない…」
ユイ「ほんと?なら良かった!」
そんな会話が横から聞こえてくるが、俺は目の前の景色に釘付けになっていた。
ズボンとスカートを合体したような、片足の出ているキュロット。半袖の白シャツにネクタイ。シャツをinしているせいで細さが際立っている。
それに、
乃木「その髪…」
A「えへへ…毛先に赤メッシュ入れたんだ」
黒と赤のカラーが映えててかわいい。
あともう一個。
イヤリングも、綺麗な赤色…。
乃木「…お揃いって、そーゆーこと?」
自然と口角が上がってしまう。
A「う、うん…!」
大人の余裕とか、無理だろ、これ…。
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作者名:霊来 | 作成日時:2023年7月27日 4時