13.告白…？ ページ14
ユイ｢あ、乃木さんおはよー！｣
乃木｢おー…｣
あの後結局Aは寝落ちるし、おかげさまで俺は寝れなかったし…あーまじで眠い
A｢なに、乃木寝不足なの？ちゃんと寝なきゃダメだよ｣
ユイちゃんの横にいるAにそう注意される。
いや、寝れなかったの貴方のせいなんですけど？？とは言えず、俺は軽く返事をした。
にしても…あー、そっか。俺……
A｢……乃木？？大丈夫？顔色悪いよ｣
乃木｢ウワあぁぁ？！！｣
いきなり覗き込んできたせいで思わず叫んでしまった…幽霊より心臓に悪いかもしれない。
A｢な…そんな驚くことなくない…？顔も赤いし、熱でもあるんじゃない？｣
そう言って俺のおでこに手を当てるA。ちょっとだけ背伸びしてるのがかわi…
乃木｢な、なんでもねーから…！ゆ、ユイちゃん！今日の朝飯なに？！｣
逃げるようにAから離れる。
ダメだ、俺。昨日まで普通に友達だったのに…。
つか、あいつは覚えてないのずるくね〜？！
ーーー
ユイちゃんの方へ行く乃木の後ろ姿を見ながら、夜のことを思い出す。
けど、全くもって何を言ったか思い出せない。
…まさか…好きとか言っちゃった？！！
なぁんてね。もし言ったなら乃木は｢あー…俺、お前のこと友達としてしか見れねーわ｣ってちゃんと言ってくれるだろうし。
それにバレないようにちゃんと心に決めてるし！
だとしたら、なんか嫌なこと言っちゃったのかな。
また2人になった時にでも謝らないと…。
そう思って2人になれるよう色々やってるんだけど…
A｢の、乃木！散歩行かない？｣
乃木｢お、俺今日は家でゆっくりしたいﾅ〜…｣
A｢私の部屋でゲームしよ！｣
乃木｢じゃ、じゃあロッティ達も呼ばねーとな？！｣
こんな感じで頑なに2人になろうとしない。
ずーっとリビングいるし…ロッティたちが移動したら着いていくし。
あ〜…私、何言ったんだろ…
こうなったら思いきって聞いちゃう？乃木と話せないのは嫌だし…うん、嫌われてたら速やかにここを去ろう。はは。
ソワソワしながらテレビを見ている乃木の横にしれっと座ってみると、なぜか距離を取られた。
あー、聞くの怖いけど、聞かないと。
A｢…乃木、なんか、ごめんね？私、なんか嫌なこと言っちゃった？｣
ーーー
思わず横を見てみると、悲しそうな顔をしたAの横顔が映った。
…俺、何してんだろ。好きな女にこんな顔させたい訳じゃねーのに…
言わないと。今、ここで…！
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
