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静かに ページ43

梶「say、梶くん」
「梶くん」
梶「今日はいい天気だね〜A!」
「うん!そうだね〜梶くん!」

梶「よし合格っ」

長かった合格への道……

「梶さん」と言えば「梶くん!」と素早く訂正され、「はい、そうですね」と言えば「違うっ!」と一蹴される。
やっとやり取りが出来たかと思えば「カタコトすぎ!もっと感情込めて!」と演技指導まで入った。
さすがは役者である。妥協はないのだ

それからしばらくのタメ口指導の後、

梶「あっ!やべ、A寝かせなきゃ神谷さんに怒られる!」

梶くんがふいにそう叫んだとき、ちょうど梶くんのスマホが大きく鳴った

ちらりと画面を見た彼は、「時間取ってごめんね!ほらほら、寝てて!」と言って慌てて電話に出た

梶「もしもし、あ、お疲れ様です____」

そっと離れた梶くんの声を聞きながら、小さくあくびをする

さすがに眠くなってきたかも

大人しく部屋に戻り、ベットに潜る

また昼間から寝ちゃうなぁ
夜寝れなくなっちゃうかなぁ
うーんでも寝なさいって言われたし……

うんうん唸っていると、下からバタバタと階段を上がる音が聞こえた

梶「ご、ごめんA!イベントの打ち合わせが当日出来なくなって、急きょ今日することになっちゃったんだ…!今から出なきゃいけないんだけど…!」

バターンと部屋のドアが開かれ、勢いよくそう言った梶くんは困ったような顔をしていた

「あっ、全然…!私は大人しく寝てるから大丈夫だよ!ちゃんと寝てる」

梶「本当?ごめんね、出来るだけ早く帰るから!」

「うん…!行ってらっしゃい」

梶「行ってきます!」


慌ただしく出ていった梶くんの足音をぼーっと聞いて『忙しそう…大変そう…』と思いながらまぶたを閉じた

しばらくするとすぐに静かになる部屋に少し寂しさを感じてしまうけれど

毛布に顔を埋め、まだ少し慣れない香りに身を任せる


なんとなくふわふわした心地に肩の力が抜けて、
気分良く目を閉じる



今日はなんだか、ちゃんと眠れる気がした








ひらり、






二枚の小さな羽が、静かにひるがえる

交差する→←誠に申し訳ありませn...



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(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました。大号泣です(´;ω;`) (2019年10月28日 8時) (レス) id: b485c04083 (このIDを非表示/違反報告)
はやゆか - この作品を読んで号泣した一人です。更新楽しみにしています。 (2019年1月30日 2時) (レス) id: 2334c267ac (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 最後、めっちゃ泣きました。こんなに泣いたの久しぶりってくらい。続編はどんな感じになるんだろう。これから読むのが楽しみです!! (2018年10月16日 13時) (レス) id: 2082d86ac9 (このIDを非表示/違反報告)
声優って良いよね。 - 号泣じゃ収まらん......大号泣...... (2018年7月14日 15時) (レス) id: d5b8d65653 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - …………。°(°`ω´ °)°。ピィー!!!!!!!なにこの作品!感動するんだけど!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウワァァァン!!!!!更新頑張ってください!!!!! (2017年11月14日 4時) (レス) id: 15a90a5b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:國村 楓 | 作成日時:2016年7月3日 6時

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