朝ごはん ページ39
梶「え！Aちゃん！？これ…え！？」
一番最初に起きてきた梶さんは食卓に並ぶ朝食の品々に、ぱぁっと笑顔になり、驚いたように「これ全部Aが作ったの！？」と叫んだ
はい、と答えると、はじめはポカンと口を開けていた梶さんだったがすぐに我に返り、すごいすごい！お店みたい！と目を丸くしたまま声を弾ませた
なんていい人なんだ天使か
テーブルの上に並べられた料理の品々を見てキラキラと目を輝かせる梶さんは、なんだか可愛いかった
「お口に合うか分からないけど、好きなものを食べてください」
梶「いや、全部食べたいよ！すっごい良い匂い…！」
早めに起きてきたから品数も多く作れたけど
ちょっと量多かったかな？
いや、まあ…少ないよりいいでしょ！心配なのはお口に合うかだけど…
梶「食べていい？食べていい？」
既に椅子に座り、正面で手を合わせながら聞いてくる梶さん
「どうぞどうぞ……」
私がそう言った時、誰かが階段を降りて来た
あれは…！
もしかして、もしかしなくても神谷さんではないか…！
「おはようございます！」
神「あぁ、おはよう」
神谷さんは朝食に気付くと、少し目を見開いて驚いた表情を見せた
…が、私を見るとその表情をすっと引っ込めた。
梶「あ、神谷さん！おはようございます！見てくださいよこれ、Aが作ってくれたんですよ、こんなに美味しそうなものをいっぱい！」
どこか楽しそうに説明する梶さんは、食卓に座らない私を見て、あれ？Aは食べないの？と首をかしげた。
「はい、味見してたらお腹いっぱいになっちゃいました！」
うん、だって皆に出す食事ですもの。むちゃくちゃ気合い入れて味見しまくりましたとも。
しかし、私がそう言った時、神谷さんの眉がきゅっと引き締まる
そして早足でこっちに向かってきた
なになになに怖い怖い！
ずんずんと大股で歩いてくる神谷さんから、思わず後ずさりして逃げようと試みるも、さっと後ろ襟を掴まれ、見事に捕らえられた。
「か、神谷さん！？」
驚いて声をあげるも、なすすべなく襟を掴まれたまま、神谷さんに連れられてずんずんと階段を上がっていく
そんな時梶さんはというと、
最初のうちは、「え！どこ行くんですか！？」とあわあわしていたが、私が階段を登り終えた頃に遠くから「えっと…いただきまーす！」と聞こえたので、考えるのを放棄したのだと窺えた
お腹がすいていたんですか梶さん…
でも助けてくれても良いんですよ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1513人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました。大号泣です(´；ω；｀) (2019年10月28日 8時) (
レス) id: b485c04083 (このIDを非表示/違反報告)
はやゆか - この作品を読んで号泣した一人です。更新楽しみにしています。 (2019年1月30日 2時) (レス) id: 2334c267ac (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 最後、めっちゃ泣きました。こんなに泣いたの久しぶりってくらい。続編はどんな感じになるんだろう。これから読むのが楽しみです!! (2018年10月16日 13時) (レス) id: 2082d86ac9 (このIDを非表示/違反報告)
声優って良いよね。 - 号泣じゃ収まらん......大号泣...... (2018年7月14日 15時) (レス) id: d5b8d65653 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - …………｡°(°`ω´ °)°｡ﾋﾟｨｰ!!!!!!!なにこの作品！感動するんだけど！｡ﾟヽ（ﾟ｀Д´ﾟ）ﾉﾟ｡ｳﾜｧｧｧﾝ!!!!!更新頑張ってください!!!!! (2017年11月14日 4時) (レス) id: 15a90a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：國村 楓 | 作成日時：2016年7月3日 6時
