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手料理 ページ37

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中「お、A起きたんすか」

視線を上げると中村さんと杉田さんが歩いてきていた


神「あぁ、ついさっきね」

神谷さんは玄関の方向を流し見ながらそう言った。少し遠くで宮野さんの大きな笑い声が聞こえたからだ。

「あっ、中村さんこれ、ありがとうございます」

自分に掛けてあった毛布をたたんで差し出すと、「あぁ」と言って受け取った後にキョトンという顔をされた

中「あれ?なんで俺のものだって分かったんだ?」

「中村さんの香りがしたので」

ガタンッ

杉田さんが座ろうとした椅子から落ちた!杉田さんどうした!?

中村さんはそんな杉田さんを見て、フフン、とご機嫌に鼻を鳴らす

神「ちょっ、中村くんの匂いなんて覚えなくていいから!嗅いだらだめだからね!臭い人って覚えて!」

何故か神谷さんまであたふたしている

中「は!?俺臭くないっすよ!な!A!」

「はい、いい匂いでs」
神「脂っこい匂いでしょ?」

私の返事を遮った神谷さんの言葉に中村さんは大きな口を開けた

中「あー!そんなこと言って!もう怒った!」

そう言うとパッと表情を変え、にっこりした顔で私を見た。その表情は、さわやかでかっこよくて、裏がある笑みである。

中「A〜!
今日の昼飯の、″Aの手料理″おいしかったよ!ありがとなー!」

神「え、手料理!!?」

神谷さんが驚いたその時、思惑通り、と中村さんがニヤリと笑う

中「俺と杉田とで手伝って、″3人で仲良く″作ったの楽しかったなぁ〜!」

神「3人で仲良く!!?」

いつの間にかきちんと座り直した杉田さんもコクコクと首を縦に振る
神谷さんはそれを見てまた悲鳴を上げた

神「はぁ!?Aの?手料理!?」

「手料理っていうか、そんな大したものじゃなくて…」

神「僕も食べたかった!」

「でもお口に合うかどうか…
杉田さんと中村さんが手伝って下さったから凄く美味しかったですけど私一人じゃ…料理の腕もまだまだですし」

神「分かってないなぁー!
気持ちがこもってればいーの!」

「はぁ…」

神「ね!次は僕だけに作ってよね!」

宮「ずるーーーーーい!!!」

いつの間にか周りには皆がいた

神「マモちゃんうるさい!」

下「今度一緒に作ろーね」

梶「俺も!」

櫻「え〜俺には〜?」


一気に騒がしくなったリビングで
ふと神谷さんと目が合い、思わず笑ってしまった


神「こんな話してたらお腹すいてきちゃったね」

そう言うと、優しく笑って「おいで」と手を差し出された

蝶→←手



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(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました。大号泣です(´;ω;`) (2019年10月28日 8時) (レス) id: b485c04083 (このIDを非表示/違反報告)
はやゆか - この作品を読んで号泣した一人です。更新楽しみにしています。 (2019年1月30日 2時) (レス) id: 2334c267ac (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 最後、めっちゃ泣きました。こんなに泣いたの久しぶりってくらい。続編はどんな感じになるんだろう。これから読むのが楽しみです!! (2018年10月16日 13時) (レス) id: 2082d86ac9 (このIDを非表示/違反報告)
声優って良いよね。 - 号泣じゃ収まらん......大号泣...... (2018年7月14日 15時) (レス) id: d5b8d65653 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - …………。°(°`ω´ °)°。ピィー!!!!!!!なにこの作品!感動するんだけど!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウワァァァン!!!!!更新頑張ってください!!!!! (2017年11月14日 4時) (レス) id: 15a90a5b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:國村 楓 | 作成日時:2016年7月3日 6時

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