【声優】幸せの彩り

天使でした ページ18

料理をしている下野さんは、さっきまでの下野さんとはどこか雰囲気が違った



昔友達がエプロン姿の旦那さんを妄想してキャーキャー叫んでいた気持ちがすごく分かった



めちゃくちゃかっこいいのだ



あの時は変な目で見てゴメンよmy friend




そうして下野さんに見とれていると、ふいに私の名前が呼ばれた




下「Aちゃーん」


「はいっ」



パタパタと小走りで下野さんのもとへ行く




何か手伝うつもりでキッチンで立っている下野さんの隣に並ぶが、





下「はい！どーぞ」



下野さんはそう言って炒めていたお肉を私に差し出した



そう

あーん、状態である



私がポカーンとしていると、下野さんは動かない私に不思議そうに首をかしげる







下「あ、…もしかして……お肉嫌い？」

そう言って眉を下げた下野さん


誰だそんな顔させたのは！ぶん殴んぞ！

って私だ！

「違います違います‼お肉大好きです！すごく‼」





私がそう言うと、ほっとした表情になった下野さんは


お肉をふーふーして「熱くないよ？」と言ってまた差し出してきた。






え、目がおかしくなったのかな


羽が見えるんですけど


天使かよ……っ！





いつまでも下野さんと下野さんのお肉を放置するのはいけないので


おそらく今とても顔が赤くなっているであろう私は、下野さんからの『あーん』をいただいた


やわらかくてジューシーなお肉の味が口中に広がる




「おいひい、です！」

下「ほんとー？よかったぁ！」


と満面の笑顔で笑った下野さん



窓から入り込む太陽の光が彼の笑顔を照らしていっそう眩しくなる





うっわー神様ありがとう……‼




.





.




？「あぁーーーーっっ！！！！」







　 「「へ？？」」

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