【d!】返すべき恩

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｢ここ!!ここが俺の1番好きな店やねん!!｣

そう言いゾムが指差したのは大きなＷの看板を掲げた店だった。

｢ここは...?｣

｢ワクドナルド!略してワクドや!!｣

｢とても美味しいんですよ。私とゾムさんでよく来るんです。｣

Aは納得し、どんな店なのか少しワクワクしながら店に入る。

｢いらっしゃいませ〜、ｯゾム様!!エーミール様!!｣

入店すると肉のジューシーな匂いが鼻を通る。定員はゾムとエーミールに驚いてはいるようだが迅速に対応をしていた。よく来る、というのは本当らしい。

｢本日は何になさいますか?｣

定員は少し緊張しているようだ。それはそうだろう。国を支える人が身近に来るのだから。そういえば来る途中でも数々の人達がこちらを見ていたということにAは納得がいった。

｢せやなぁ...じゃあ取り敢えずダブチ15個とチキンフィレオ8個、後てりたま12個で!!あ、それと普通のバーガー1つ。エミさんもそれでエエやんな?｣

｢はい、大丈夫ですよ。｣

｢...多くないですか?｣

2人の頼んだものは瞬く間にトレーに積み上げられていき、タワーができていた。

｢よしっ、席こっちやで。｣

ゾムとエーミールに連れられ、窓際の席に案内される。

｢Aワクド食ったこと無いやろ?!まずこれ食うてみいや!!｣

そういい、包に｢ワクドナルドバーガー｣と書かれたものを受け取る。

｢すごく美味しいので、是非食べてみてください。｣

Aは2人に促されるまま、包を剥いて本体を顕にさせる。すると肉の香りが店に入った時よりも強く感じる。Aはその匂いの根源にかぶりつく。

｢!｣

口に入れた瞬間、肉汁が口の中に広がる。あまりの美味しさにAは目を見開いた。

｢な?旨いやろ!!｣

｢では、私達もいただきましょうか。｣

｢せやな!んじゃ、｣

｢｢いただきます!!｣｣

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