防弾高校物語 season2

81. 不安な気持ちと真実 ページ33

A「……お父さん」


あぁ、また送ってきたのか、
やめてって言ったのにな。


TH「誰から？」

A「お父さんだよ、月1ぐらいにこれが届くの」

TH「随分でかいね、なにそれ？」

A「壺」

TH「見たらわかるぅうぅ〜！笑」

A「でもこの中に…ほら」


中から取り出したのは茶封筒
その中身は束が2つと手紙。


TH「え、これってダメじゃないの？」

A「ダメだよ、だから言ってたのに」

TH「月1でそんな額送ってくんの？」

A「うん、内緒にしててね」

TH「当たり前じゃん！でもさ、なんか悲しいよね、会いたいよね」

A「………うん」


さほど思い出もない父親だけど
世界でたったひとりのお父さん。
大好きだった手の温もりはもう……


A「テテ、……ごめん」


胸が苦しくなってきて、テヒョンの胸に
飛び込んだ。テヒョンは力いっぱい
抱きしめてくれた。


TH「大丈夫だよ、俺がいるよ」

A「…うん」

TH「ミルクちゃんもいるじゃん！」

A「うん」

TH「悔しいけどジミナもいるしジョングガもいる」

A「へへっ」

TH「なんでそこだけ笑顔なの！ヤキモチ妬いちゃうよ！！笑」


落ち着いて、テヒョンから体を離した


TH「このお金どうするの？」

A「毎日分けて通帳に入れてる」

TH「え、じゃあ普通に振り込んだ方がはやいんじゃない？」

A「私がここにいるかの確認じゃない？」

TH「会いに来たらいいのに…」

A「忙しいんだよ、社長だし」

TH「しゃっ、社長ーー！？」

A「さ、今日は何作ろう〜〜」


ぴんぽーん！ぴんぽーん！ぴんぽーん！


次は誰だよ！私そんなに用事ない
はずだし、友達いないよ！(悲しいね)

モニターを見ると…………え？


A「おいキムテヒョン」

TH「なになになに！怖い！やだ！」

A「ジミナとぐったん呼んだ？」

TH「Aは今日も可愛いね♡」

A「はぁ、そうゆう事は言って！次怒んで？わかった？」

TH「ガチの関西弁怖いからやめてごめんね」


そんなテヒョンを無視して
玄関に急ぐ。


A「はーーい！ごめんね！」

JM「夜分遅くにごめんね、俺の相方が」

JK「馬鹿な先輩がすいません」

TH「俺の事ーーー！？」

A「他に誰がおんねん！さっ、入って〜！」

JM.JK「「お邪魔しまーす！」」


今日の夜ごはんは賑やかになりそうだ。

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