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それから約一年後、趙軍およそ二万が、秦へ打って出たという報せが入る。
『...』
その報せを受け、御神隊全員が山から降りて城へ。
今は、Aと王騎と実弥と嘉柳と蒼炎とが、地図を見下ろしている。
王騎「...屯留、ですかねェ...」
柳「後先考えず、一点突破で突き進んでくるとすれば、恐らくは...」
炎「二万で取れる領地はたかが知れていますもんね...」
『...』
実「...」
その後、成蟜が軍を率いて出陣した知らせも入る。
王騎「王弟が...」
『...瑠衣。』
王騎「瑠衣?」
実「あぁ、王弟の第一夫人か。」
王騎「!...もしかして、今屯留にいるのですか?」
『...そのはず。』
王騎「ほう...」
実「なーんか引っかかるなァ...」
『趙軍の動き、何かおかしい...』
それから十二日後、攻められる屯留に、成蟜の軍が到着。交戦を始めた。
それから半日で趙軍は退却。
『...』
Aは、眉を顰める。
王騎「...」
『行ってくる。』
王騎「!...えェ。武運を。」
『ありがとう。』
Aが隊服に着替える。
『実弥、嘉柳。』
実「おォ、出るのかィ。」
『うん。実弥はここに残って。』
実「え」
『柳、御神隊から二百名出して。特に強い子らを。』
柳「ハ。」
『実弥は他の鍛錬をお願い。』
実「...了解ィ。」
柳「二百名出しました。準備も整っております。」
『...十名、私に着いてこさせて。速い子を。他は私とその十名の馬を引きながら咸陽へ向かって。柳はその指揮を。』
柳「御意に。」
速い子らの中には、蒼炎もいた。
実弥を除いた中で、一番速い。
『蒼炎、』
炎「ハ。いつでも。」
『先に咸陽へ向かう。しっかり着いてきて。』
炎「御意。」
馬より速く走れるので、先に走って向かう。
咸陽に着き、嬴政の元へ向かう。
「お、王華様!今は!!」
『...』
「大王様の御友人であれど、今は行けませぬ!王華様!!」
『...黙れ。私は五千将。武人だ。』
「っ!!」
「分かりました。申し訳ございません。」
5日後、屯留の異変が、王宮へ伝わる。
『...天は居る?』
天「ココニィ。」
政と昌文君が退室した所へ、Aが合流。
政「A!!」
『...政』
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宵桜の館(プロフ) - 花奏さん» なんとなぁくwそう呼ぶ人いないだろうなと思ってww (2021年11月1日 12時) (レス) id: 7497236953 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - 昌平君からの「啓」「楚子」呼びの許可(?)…!!介億も吃驚してる…私もびっくり…そしてにこにこ…。昌平君とタメ口で話せる世界線、、。生まれる世界線間違えた…(´・ω・`) (2021年10月31日 22時) (レス) @page50 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - ぶんくんかと思ったら今度は昌平君を「へい」…!にまにましてしまいましたww (2021年10月31日 22時) (レス) @page50 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - いえいえ、此方こそありがとうございますʅ(◞‿◟)ʃ (2021年10月31日 11時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 高木さん» こちらこそありがとうございます!!へいwありがとうございますww (2021年10月31日 10時) (レス) id: 7497236953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2021年10月12日 9時