三挺:除霊 ページ4
霊を勝手に家の中に入れるわけには
いかないので
玄関で待機。
すると
祖母ではなく
母が出迎えてくれた。
母)「あらあらA おかえり〜
そちらの子はお友達？」
前回 お話したように、
うちの母も霊が見える。
霊)「あら！この方 お嬢ちゃんのお母さん！？
んま〜綺麗ね〜美人だわね〜〜！」
浮遊する 中年男性が
母に丁寧にお辞儀する。
母)「いえいえそんな、うふふ。
嬉しいわぁ、Aが家にお友達を
連れてくるなんて・・・！」
ぇ、ちょ。
A)「お母さん、ばぁちゃん呼んできて・・」
早く この「お友達」を
祓ってもらいたい。
母)「おばーちゃんにも紹介するの？いいわよ〜」
違う。
母)「ちょっと待ってね〜」
うちの母はマイペースだと思う。
☆数分後
私は、祖母の部屋が
あまり好きではない。
鶴が描かれた立派な襖を開けると
畳、掛け軸、高そうな壺、
霊具の数々。
他の部屋はフローリングなのに
祖母の部屋だけは和風テイストである。
素敵な部屋だと思うが、
私にとっては
「除霊部屋」という印象が強すぎて
どうしても好きになれない。
ここに入るときは
大抵、幽霊さんと一緒。
今日もまた、
おじさん幽霊を背中に引っ付けたまま
祖母の部屋へ。
A)「ごめんね、ばぁちゃん・・」
祖母)「Aちゃんが謝ることないよ」
ばぁちゃん。名前は椿。
昔 美人だったらしく、
歳をとった今でも
その面影はしっかり残っている。
後ろで お団子にした白髪も
なんだか神々しい。
彼女を見ていると
本当に『神に仕える一族』のようである。
その雰囲気の前では
さっきまで騒がしかった
背後の霊も、
緊張して黙っている。
祖母)「それにしても・・・
どうしてAちゃんは
こんなに霊魂を呼び寄せちゃうのかね」
除霊の準備をしながら
ばぁちゃんが苦笑する。
A)「ごめんね」
私も苦笑するしかなかった。
除霊は体力の消耗が激しいらしい。
それを知ってから
ばぁちゃんに申し訳なくて仕方がない。
祖母)「Aちゃんと棕櫚ちゃんは
本当に 霊にモテモテだね」
そう微笑む彼女の白い横顔を見て、
数日前に
「霊媒師になって欲しい」と言われたことを
思い出した。
ばぁちゃんのことは尊敬してるけど
自分は絶対なれないと思う。
絶対に。
祖母)「ーさ、始めようかね。
そこにお座り。A」
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スズラン(プロフ) - アーシェ£さん» いえいえ！ですが、楽しみに待ってます！ (2015年5月11日 18時) (
レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - スズランさん» すみません今週中には更新いたします！ありがとうございます！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - いつ更新されますでしょうか？続きが気になります！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 白紙さん» ほんとですか！嬉しいですありがとうございます！頑張ります^^！ (2015年1月10日 11時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
白紙 - すごい読みやすくて面白いです！投稿頑張ってください。 (2015年1月8日 12時) (レス) id: 28fb1f4f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逃避 x他1人 | 作成日時：2014年10月27日 1時
