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二挺:鳥居 ページ3




田んぼに区切られた道、
ちらほら佇む民家。


その中に

木々に埋もれそうになりながらそびえ立つ
赤く黒ずんだ巨大な鳥居がある。



それが うちの門。



その鳥居をくぐり、木のトンネルを抜けながら
100段以上ある石畳の階段を登ると


巨大な大木が参拝者をお出迎えする。



樹齢 数百年は超える杉の木。

その根元に ひっそりと置かれた
小さな拝殿。


埃を被った賽銭箱が時代を語っている。



そのそばに建っている
そこそこ大きくて古ぼけた平屋。



それが うち。





私の家は神社です。





小さな無名の神社だけど、
私の祖母曰く

平安時代から続いている
古株の神社らしい。




また、祖母は
地域では少し有名な霊媒師で


彼女は
うちの家系をこう称する。


『神に仕える一族』。





まぁ、祖母の言うことは
間違ってはいない。



でも私からすれば

『呪われた一族』だと思う。



我々のご先祖様は皆
強い霊感をお持ちになっていたそうだ。


そのせいで

祖母、母、私、私の弟は
小さい頃から

この世のものではないものを
目に映すことができる。



婿として迎えられた
祖父や父も

何故か結婚後には
微力だが霊感が宿った。



気持ち悪いほどの霊感遺伝子。



もう聖なる力というよりも
何かの呪いなのではないか。


今日も そう疑いながら

先ほど帰り道でついてきた浮遊霊と
帰宅。



結局、駅からずっと一緒だった。



霊)「まぁ!お嬢ちゃんのおうち
ご立派ね!神社なの?おじさんビックリしちゃった」




しかも口を開いたかと思えば この霊、
なんだか特徴的な喋り方。




A)「今から 祖母にお祓いしてもらいますから
おとなしくしてて下さいね」


しかし自分は
霊のオネエ言葉には動じない。




全く感情をもたない声で
彼を鎮め、家の戸を開けた。




そして
「ただいま」よりも先に出た言葉。




A)「・・・ばぁちゃん助けて」

三挺:除霊→←◎人物紹介◎



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スズラン(プロフ) - アーシェ£さん» いえいえ!ですが、楽しみに待ってます! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - スズランさん» すみません今週中には更新いたします!ありがとうございます! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - いつ更新されますでしょうか?続きが気になります! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 白紙さん» ほんとですか!嬉しいですありがとうございます!頑張ります^^! (2015年1月10日 11時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
白紙 - すごい読みやすくて面白いです!投稿頑張ってください。 (2015年1月8日 12時) (レス) id: 28fb1f4f57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逃避 x他1人 | 作成日時:2014年10月27日 1時

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