描写と地の文、磨いてみない？ (ページ4)

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全部いっぺんに語るのって面白くない ※思想強めページ4

例えば、感情について。
「悲しい。嬉しい。苛立った。」
全部いちいち言葉にすると、却って安っぽくなりませんか？

例えば、背景情報や裏情報について。
「プレイ中のゲームのネタバレが、淡々と語られるだけ。過去の栄光について、自慢話を延々と聞かされる。」
知りたいと思えません。いりません、その情報。長々としていてうんざりしたり、ペースが追い付かなかったりします。セーブする余地がないため、ゆっくりと味わうことができません。
「これってこういうことなんだ！」という発見がなくなってしまいます。

……というわけで、「何もかも語るのは面白くないよね」って話をしたいと思います。
話の組み立てにもかかわってきますが、描写、という点に絞って話を進めましょう。

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全部を、いっぺんに語ることのデメリットはたくさんあります。

・意味不明になりがち
・情報量が多く、混乱してしまう
・自分で気が付く深みがなくなる
・単調で面白みがない
・小説、というより解説っぽい

小説って、基本、謎が残されていることが多いんですね。主人公のことも話の流れも、何も分からない。そこから徐々に明かされていくから、面白いのです。

字数の都合で次回に例文を表記しますが、「一目ぼれ」というテーマで語っていきます。
では、見ていきましょう。