47. 後悔はしない ページ2
「いい?お嬢ちゃん。
絶対に後悔だけはしないようにね?
楽しめる時に、その瞬間を楽しむんだよ?」
そう微笑んだおばあさんは、注文に進んだ。
後悔だけは…か。
「お待たせしました〜注文どうぞ〜」
「あ、醤油2つお願いします」
ラーメンを受け取るまで、今までの行動を振り返った。
2人で電車に乗って隣町に行って…買い物をして。
服装だって…お互いいつもと違くて。
本当に…デートみたいなことしてる。
私たち…ただの幼なじみなのに。
神様…もし私とニカが付き合っていたら、どんな未来が待っていたんですか?
「醤油2つでーーーす」
「ありがとうございます!!!」
受け取ったラーメンを乗せたお盆を持って、
ニカのいる場所を目指す。
フードコートは、来た時よりも大勢の人で混雑していた。
「あっ!」
やばい、ぶつかる!!!
「おっと……大丈夫??」
その人はぶつかる寸前でこちらに気づいて避けてくれた。
「すみません、大丈夫で……あ……」
「あれ???? 生徒会の子…だよね?」
この人…知ってる人……
そうだ…団長に会いに行った時の…
「キタミツ呼びの人だ…」
「キタミツ呼びの人????まぁ確かにそうだけど!!!
俺にも名前があるから!!宮田!!!」
そうなんだ…初めて知った。
「あの…宮田…くんは、どうして今日ここに?」
「それはね〜今からキタミツと焼肉行くんだ〜」
へぇ…後輩と外食とか行くんだあの団長。
まあ社交性ありそうだし。うん。
「で、横尾ちゃんは?まさかデートとか?」
「横尾ちゃん???」
私の名前は知ってたんだ。
「いやぁ…玉がさぁ?横尾ちゃんの話する時そう呼んでるからついついそう覚えるよね〜」
玉…あぁ、玉森くんか。団長とも生徒会長とも仲がいいって結構すごいね。
ん???玉森くん、私の話って何??何話してんの???
「A、何やってんの!遅い!!!
てかこんな所で立ち話してたら邪魔になるでしょ!!誰と話してんの??」
ニカが私たちのところまで来た。
宮田くんと話してて、ラーメン持っていかないといけないの忘れてた。
「ごめんごめん!!知ってる人に会ったから…」
ちょっと不機嫌そう?怒ってる???
「ああ!俺この人知ってる!!怖い人!」
宮田くんがニカを指してこう言った。
怖い人???
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作者名:Momoka | 作成日時:2021年8月22日 9時