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24.兄はキャッチャー ページ27

お風呂から上がって、10時からのドラマを見ながら牛乳を飲んでいた。


結局、お風呂の中で今後を考えようとしたけど、


疲れていたみたいで、湯船の中では眠りかけていた。




今やってる火曜日の10時ドラマの中では、


主人公はすごい妄想力の持ち主で、


幼馴染と結婚できること大前提で話を進めていたが、


幼馴染は別の女性と婚約していた。


幼馴染だからって結ばれない場合ももちろんある。



だからといって、この先私はニカ以上に好きな人と出会えることはできるのだろうか。




主人公は、ピンチな時にいつも助けにきてくれる人とだんだん距離が縮まっていく。




もしも私をピンチから救ってくれた人が現れたら、


その人に惚れてしまうんだろうか…




そんな簡単にニカのことを忘れられるのだろうか…





テレビを真顔で眺めながら、歯を磨いて、寝る準備をして。


気づいたら11時になっていた。






「明日体育だったわ。忘れないうちに準備しとこーっと」




ぼやきながらリビングに下りてきたわたにぃ。




体育…私は次はいつだっけ…


金曜日か……



あっ。







「ねねね、わたにぃわたにぃ!お願いがあるの!!」



こんなに身近にいたじゃないか。




「どしたの?A」



「いや…あの金曜日ね…」



自分の兄をこんな時に頼ることになるなんて…




「ハンドボール投げの測定するの!長さ伸ばす方法ない?」





ニカとの対決。


目標は14メートル。



わたにぃは野球部の中でもキャッチャーだ。



ランナーが盗塁するときとかに素早く球を投げたりするから、


強肩なはず!




「長さ伸ばす方法…?



Aが体力テストに積極的とは…!



何があったの?」




「いやいや…今年はBランク目指そうと思って、


去年Cランクだったから!」



「それだったら、得意の柔軟性とかで点数稼いだ方がいいんじゃない?」



ああ。確かに。




いや、問題はそこじゃなくて!!


真面目に考えてくれるのはさすがわたにぃだしありがたいけど!






「長座体前屈だけじゃまだ足りなくて…


ハンドボールだと、1メートルでも全然点数違うから、


もう少し記録伸ばしたいの!!」





「ふ〜ん。それなら、ちょっとだけポイント教えるわ。」





それからわたにぃが



自分のフォームを見せたり、


私の悪い所を指摘したりしながら、


「ちょっとだけ」とは言えないくらいに教えてくれた。





でも明日にはもう忘れてそう…

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設定タグ:二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Momoka | 作成日時:2021年6月2日 23時

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