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16.優先するのは…? ページ18

「私も…Aさんの気持ちはわかるんです。



きっと、一緒に和菓子屋に行くことが、


二階堂くんにとっての負担だと考えてるんでしょう?






相手の気持ちを汲み取って、


相手の気持ちばかり優先して、


自分のことは後回し。



それに慣れてきちゃって、



本当に自分が何かしてもらいたい、何かしたいときに


素直に言い出せない。





違いますか?」







正論だ。


ひかからも言われたばかりじゃないか。




『A、もっと素直になっていいんだよ?』









「私も…自分に正直になれなくて、


思ってることを言えなかったり、我慢したりすることもあるから、


今日のAさんを見ていて、少し自分を見ているように感じたんです…



だから……




ってすみません!


人のことに口出しして…



あの、今日は帰ります。


ありがとうございました。」






ソファから立ち上がって急いで立ち去ろうとする仲村さん。









気づいたら自然と仲村さんを引き留めていた。








「わかった。練習する。」









自分の中にいる本当の自分と向き合って、答えを確かめたら、




もう行動に出るしかなかった。






「え?」


少し気の抜けた返事をする仲村さん









「だから、練習、付き合ってください。



お願いします。」









もちろん、ニカと和菓子屋に一緒に行くために。








小さい頃は2人でしょっちゅうおつかいを頼まれて買い物に行ったけど



もう高校生。








最後に2人でどこかに出かけたのは…



中学生ぐらいじゃないか?





吹奏楽部のひかの演奏会を聴きに行ったとき。







おそらくそれ以来、友達ぐるみで遊びには行ったけど、



2人きりでは1度もなかった。









だから、久しぶりに、あの感覚を思い出したい。





少しだけでいい。







ニカが私と2人でいてくれる時間が欲しい。









対決で決めるだなんて、ちょっとずるいかもしれないけど、









今回言い出したのは千賀くんやひかであって。




会話の流れで決まったことだし、








ニカも後から「この前の話は無し!」


なんて絶対言えないだろうから。









問題はハンドボール投げで結果が出せるか。





今はそれだけが問題だった。

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設定タグ:二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Momoka | 作成日時:2021年6月2日 23時

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