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着替えてご飯の時間までのんびりしていた。
「Aさ、巴くんと先にご飯食べちゃって？数台のライト以外はトラックに乗せちゃわないとならなくてさ。後で2人に明日の日程確認しに行くから」
「マネ？お疲れさま。水分取ってよ？」
ノックが聞こえ出ると、ひよちゃん先輩だった。
2人でご飯を食べに行こうと歩いていて思った...
「シェフ連れてきてます？」
「もちろんでしょ？テーブルナマーは関係ない料理がでると思うけどね？」
「じゃあ早く行こ？お腹すいた〜」
無意識に手を引いてしまったあたしは、気不味いけど気づかないフリをした。
食後に眺めのいいテラスで星を眺めていた時に、マネが来て日程を確認する。
昼間から少しずつ遊び、適度に休憩を挟むという。
ラストの映像の説明をされる。
なんて事ないシーンだった。
あたしは倒れない様に遊べば問題ないんだろう。
じゃあ、よろしく〜とマネはご飯を食べに行った。
「EdenとかEveもこんなに豪華なの？」
「僕はこれくらいでいいけど〜茨がね？」
「しそう！あのライフル本物だったんだって...酷いよね？あたし女の子なのに！」
「だから、僕とはキラキラなMVにしないとねっ！」
しばらく眺めた後、ゆっくり休もうと部屋に送ってもらった。
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最初から衣装の水着で、最初だけのシーンを撮った。
久々に地元で会った幼馴染程度の設定だ。
そこからはあたし達も面識がないわけじゃない。
足だけ浸かって岩場近くまで散歩したり、あたしが暑くてダメそうだと待機させてあるバスで少し水分補給をして涼んだ。
「Aちゃんは何したい？」
「暑くなってきたからお昼過ぎるまではご飯休憩したいかな。あ！涼しくなってきたら海入りたいっ！」
「僕もだね。うんじゃあ、そうしようね！」
なんだか先輩も今日はいつもと違う気がする。
食事を済ませて、海へ来ると、先輩は浮き輪を持って手を引く。
今日は少しずつ撮影が入っているからメイクは落とせない。
「暑くない？」
「大丈夫だよ」
沖で先輩は浮き輪から手を離し泳ぐ。
「ひよちゃん！怖いんだけどっ」
そう呼ぶとすぐ戻ってきてくれた。
「ちゃんと押さえてて！」
「分かったよ」
そして最後のシーン、日はもう沈みそう。
いつ会えるか分からない幼馴染の頬にかかった髪を払うとその手を握られる。
また会えるよと微笑んで終わる。
半日以上ひよちゃん先輩相手だという事を忘れていた。
うざいどころか、紳士そのものだった。
「今日のAちゃんもすごく可愛かったね！」
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作者名：馨 | 作成日時：2020年8月26日 4時
