検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:34,192 hit

36 ページ36

あたしはりっちゃんの提案で、なっちゃんとラインを交換してイケメンに慣れる様に...いや、モデルに慣れる様に遣り取りをしている。
CMやらライブやらで困らない様にと、なっちゃんも、いや、なっちゃんが乗り気だった。

お姉ちゃんだと思ってって...思えねーしっ!

今度ご飯か買い物に行こうとか、ラインだけを見るとガールズトークだけど。
いざ顔を合わせると距離も近いし、緊張してしまう。
それでもESで顔を合わせると少し話すようになった。
「ねぇ、Aちゃん。今度あたしも踊ってみたに出ていいかしら?Aちゃんは凛月ちゃんのところ踊ってくれたらいいし!」
「あぁ〜!出てください是非!あたしの動画で来てくれる人ってキャラ濃すぎるんですよね〜」
「ネタ切れたら誘って?すぐ行くから」
うん!と顔を上げると、やっぱりイケメンで恥ずかしくなった。
でもゲストで来てくれるのは有り難いっ!

-----
零くんの上裸生活、15日目。
アンパン生活の様に、あたしがゲシュタルト崩壊しそう。
照れる事も赤くなる事もなくなった。
擽ったい時といえば、不意打ちで気配を消して近づかれた時くらいだ。
「もうこれしなくてよくない?...あたし零くんとお風呂入れそうだわ...」
「いいな!入るか?」
「のってこないでよ」
「撮影までは恋人気分でいさせろよ?あぁ〜...Aもいつか誰かにこうやって触られるのか〜最悪だな」
「...それ、想像すんのやめなよ」
「完全に成り切ったらマズイだろ...」
「そうなの?」
そう言うと、零くんは珍しくぼんやり映画を見ていた。

事件は寝ぼけている時に起きた。
寝返りを打った時に、零くんの頭に自分の頭をぶつけてしまった。
「痛ってぇ...」
一言呟いて身動ぎした零くんは無意識にあたしにくっ付いた。
そこまでは普段よくある事だけど。

あたしもまた眠りに落ちそうな時に、回された手が胸元に入ってきた。

かばっと起きて何か隠す物!と探して枕を抱えたところで、零くんが起きた。
「何やってんだお前...」
「お前こそ何やってんだよっ!」
抱えた枕で殴りつける。
「今度やったら殺す」
「はぁ?何をだよ?」
「は?寝ぼけてたの?あのさ。あたしのブラの中に!手!入れないでくれる!自分の部屋で寝るっ!」

零くんは一瞬だけ気まずそうな顔をしたけど、すぐにいつも通りになった。
「俺、1番ぽいな?その反応じゃ?」
「3回死ねっ!」
ボソッと言われる。
「1回でよくね?」
あたしはそのまま振り返らずに自分のベッドで寝直した。

37→←35



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 朔間零 , 朔間凛月   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月26日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。