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お昼休みに屋上で、こはくとご飯を食べていた。
「新しいCMも楽しみやね?どないなんか少しだけ教えてや?」
「ボディーシートのCMだよ。それ以外は見てからのお楽しみね?あたしもよく知らないんだ。いつ始まるか...テレビとか実はあんまり見ないんだよね」
「原始人かいな...家で何見てるん?」
「海外サッカーとか、映画・アニメ...ライブ動画とか!いろいろあるよ?」
「Aは多趣味やんな〜」
「こはくはサークルとかもあるじゃん?あたしはないから。でも、暇はしないよね」

他愛もない会話をしてると、昼休みはすぐ終わってしまう。
行こうと手を引くと、こはくはキスをした。

あたしはびっくりして、すぐに離れてしまった。
こはくは誰かに見られない様に気を使ったと思ったみたいだけど...
あたしは一瞬、何っ?って言葉が喉元まで出かかった。
...言わなくてよかった。
嫌いじゃないのに、彼氏なのに...不思議な違和感だった。
でもそれは自分でも、なんだか落ち込んだ。

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零くんの上裸生活7日目。
あたしは自分には彼氏がいるのに、2人の兄には彼女なんて作るなと言ってしまった。
今日、屋上で感じた違和感で悩んだ...あたしも兄妹フェアに恋人を作るべきじゃないのかもしれない。

相談したいのに、家では零くんとは恋人同士の設定が続いているから...話せない。

「零くん、りっちゃんにはラインしてもいいの?」
「凛月ならいいに決まってんだろ。一応聞いてくれんだな?」
「違う男、だからね〜」
あたしは端的にりっちゃんに聞いてみた。
あたしに彼氏がいるのはずるいか、と。
返信は突っ込みたくなる文章だった。
「うん。早く別れてね?」
やっぱり、ずるいのかもしれない...前に考えた零くんの文章が頭に浮かんだ...
ー今は仕事が大事なのー

そうぼんやり考えていると、零くんがくっついてくる。
「何考えてんだ〜」
「別に...ねぇ、撮影来月だしさ。寝る時以外は服着ない?本気で風邪が心配になってきたんだけど」
「じゃあ、上だけ羽織るか?」
「朔間家はいつから裸健康法を取り入れる様になったの?お腹冷えても知らないよ〜」
「じゃあ、寝る時だけにするか」
服を着てても、零くんは服の中に手を滑らせたり、擽ったがらない様に配慮してくれる。
「ねぇ...あたしに彼氏がいたら嫌?」
「嫌だ。でも今は俺が彼氏だしな?」

あ、ダメだ。
これは撮影が終わるまで、零くんは完全に兄としてはポンコツだ〜。

1ヶ月先ならと、ふざけてあたしの胸元に強く吸い付く。

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設定タグ:あんスタ , 朔間零 , 朔間凛月   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2020年8月26日 4時

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