あんスタ～大好きな兄弟～２【朔間零・凛月】 (ページ4)

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撮影当日、唖然とした...
合流したひよちゃん先輩は全力でやって来た。
「え？飛行機乗るの？」
「巴財団のね？あ、そうそう。Aちゃんが安心して遊べるように前もってクラゲとかも何とかさせておいたからね。好きな様に遊ぶといいね！ちゃんと海に入れるようになってるよ。ん～！海で一緒に遊べるなんていい日和っ！」
「先輩...仕事ですよ？」
「Aちゃんは慣れてないだろうけど、撮影なんてものは楽しんだ者勝ちだよ。君も全力で遊ぶといいよ？倒れない程度にね！倒れたら一緒に遊べないからねっ！さ、早く行こうか？」

さすがEdenでEveで巴日和だな...慣れていらっしゃる...

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到着したビーチは、見るからにプライベートビーチだった。
確かにギャラリーが集まると面倒だったりするから、少し楽しみになった。
「A、衣装とは別に水着とかパーカー用意してあるからそれで遊んでて」
マネは仕事で忙しいらしく、ひよちゃん先輩はゲスト出演なのに完全にお守りだ。

「夏らしい事したかったんでしょ？さぁ！僕と一緒に遊ぼうねっ！」
夕方まで軽くご飯を食べたり、ホテル内を案内してくれる。
日が落ち着いて来た時に、海に行こうと誘われる。
「あたし海に入るの、初めてなんです」
「浮き輪があるし問題ないね！おいでよ」
入った海は冷た過ぎる事もなく、ひよちゃん先輩はたまにタオルを絞っておでこの汗を拭ってくれた。
「海はどうかな？」
「楽しいね～ひよちゃん先輩！ポールのギリギリまで押してって...」
大きな浮き輪とはいえ、振り返ると意外と距離は近かった。
「アップの僕に見惚れてちゃってもしょーがないね！なんてたって僕だしねっ！」
「うざ～い...早く押してよ～」
「見慣れないと明日の僕との撮影大変かもだね？」

そっか、それもあるかもしれない。

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海から上がり着替えて、涼しい場所でメイクに入る。
スポーツドリンクを飲み、お医者さんもこれなら明日も遊べるだろうと。

眩しいくらいにライトアップされた日の沈んだ海辺で、とりあえず1曲踊る。
砂で踊りづらく、砂の下に鉄板を敷き安定させた。
3回踊った所でOKがかかる。

見ていたひよちゃん先輩も大絶賛だった。
「海だからかな？今日はいつもより楽しそうに踊ってたねっ！」
「そうですか？」
「踊ってる時のAちゃんの笑顔がいつもより多かったよ？」
「動画でも笑顔強要しますもんね～」
「アイドルだからね！そんなの当たり前だねっ！」

マネは仕事なのか先にホテルに戻らされる。