あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ35)

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踊ってみたの帰りにオフィスに寄れと言われ、久々に顔を出した。
何か嫌な予感がしたけど的中した...こはくとママがニューディからDouble Faceとしてユニット活動をするという。
そんなん、もちろん知ってるのに...たぶん告知をバンバンしろという事なんだろう。
...でも嫌だ、まだ恥ずかしい...
踊ってみたをこはくとやれと言われた。

「あの...MV見たんですけど、この曲はあたしがやってもかっこよくならないですよ？」
「まぁ、三毛縞くんは長身だしね～。じゃあさ、これゲームのイベント曲になってるからさ～Aプレイしてよ、ゲーム！それでいこっ！イベント曲プレイの時に告知するっていう、ね？よろしく」
「はぁ...それならいいですけど」
「せっかく、桜河くんはいいって言ってたのに。まぁ、お前好きな曲しか踊らないしな！やりたい方で告知しといて」

あたしは前にもゲームを話題にしてインストールして動画に上げた事があった。
あくまでそれはネタであって、ド素人レベルなのに。

振りをこはくに教えてもらえるのはすごく楽なのに、やっぱり気まずくて自爆して弄られるんだろう...
なら、ゲーム下手過ぎると弄られる方がマシだ。
((...あれなくても、男の子の方がこの曲ハマるでしょ...))

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そしてこはくに連絡をした。
話を通してある以上、学校でも顔を合わせるし無下にもできないから。
「ね？だから告知はこはくがして？あたしその時にEYEプレイするから！」
「ほんならそうするわ。Aの好きなようにしたらええよ」
「小出しにしつこく告知するからね～参加PASS貯めとくよ」
「告知なんていっぺんで十分なんちゃうんか？」
「このコズプロめ！ニューディは、仲良しなんだよ。まぁ、こはくはゲーム内でポロポロ出てくれるし、そこもネタでしょ？じゃあ、当日よろしくね」

あれからこはくはあたしを“Aはん”とは呼ばなくなった。
それも引っかかるのに、向かい合ってなんて踊れる訳がない。

家に帰ってゲームをコツコツプレイする。
「...またお前それやってんのかよ」
「次のイベ曲がニューディのユニットなんだ...」
集中すると会話がままならない、零くんも黙る。
「ねぇ、喋って零くん！」
「何でだよ。お前集中してんだろ」
「...あぁ。動画で喋りながらプレイする練習したいからさ。黙っててもなるべく話しかけて～」
「分かったよ...この前の俺のキャラ使ってねーんだ？」
休憩して零くんに凭れる。

「あの零くんは最強だけど、属性違うんだ～今度の曲」