あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ4)

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そして今に至る。
秀越に入学して半年経たないうちに、玲明学園の生徒になった。
親にはメールで伝えた。
そしてそれはすぐに零くんに伝わってしまう、何故言わないんだと。
ふざけて、あたしが七光りで売れる様に零くん人気になってよ～と送り返す。

会いたいけどそういう話で会ったりなんてしたくなかった。
会うなら昔みたいに楽しい方がいい。

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玲明学園とはいえもともと秀越にいたあたしは、とある4人のユニットを組んで活動をさせてもらえた。
放課後にいろんなレッスンを受けておいてよかった。
努力は無駄にならない。
けれどやっぱり歌うと低くなってしまうあたしのハスキーボイスでは、ハモりや踊っているだけだった。
それでも自分が出来る事は頑張り続けた。

でも、ここは夢ノ咲ではない...

カメラの前でだけ仲がいいフリだった。
ユニットを組んだら友達ができると思っていたあたしは甘かった。
「Aさ～なんで話被せてくんの？笑って聞いてるだけでいいって。センターあたしなんだから」
「そうするよ、ごめん」

アイドル活動は全然楽しくなくなった。
センターを際立たせるお飾り。
いつしか、踊っててもカメラ目線も笑顔もなくなっていたらしい。
零くんからメールがきて、全然楽しそうじゃないしファンサしないのか？と。
「うちのリーダーの意向だから。それでいいの！うちのユニットは」
「やってて楽しいのか、それ？」
さすが零くんだった...見透かされてしまう。
「楽しいよ！秀越追い出されたあたしには有難い仕事なんだよ！」
ついキツい文面になってしまった。
零くんはいつでも話を聞くと、それ以上は何も言わないでいてくれた。

メンバーはユニットの事では口出しをするが、秀越の時から更新している【踊ってみたシリーズ】に関してはマスクしないで顔を出せとアドバイスをしてくれた。
それもユニットのため、だからなんだろう。
それはそれで、個人で上げ続けている。

EdenもAdamもEveも自分のユニットもやり尽くして困っていたので、零くんに許可を取ってUNDEADをやったら好評だった。
零くんのパートだからやりやすい。
「マイクスタンドがポイントなので、無い方は傘でも練習できますよ～！ライブで一緒に踊ってみて下さいね～！じゃ～、おやすみなさ～い！」

撮って編集している時に何してるんだろといつも虚しくなった。
「...youtuberじゃねーんだよっ」
やり場のない怒りでPCを乱暴に閉じる。

上げるとすぐに零くんだけはメールで感想をくれた。