あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ30)

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なんだか最近はニューディ総出の秘密のプロジェクトが、と楽しそうにしているAは胸下まであった髪を20cm以上切って大人っぽくしてみたと嬉しそうに自慢してきた。
「中学ん時はそんくらいの長さだったよな...さらさらだな」
「でしょ～！明日はオッケーもらえたからお礼を兼ねて菓子折持ってくんだ。髪もお手入れしないとね」
「秘密のプロジェクトってやつか？何だったんだあれ？」
「本当は代表曲をカバーしたかったんだけどね...ニューディには踊らないと意味ないって言われちゃって、アルバム用じゃなくて、ライブ用にダンスもカバーって事で話通してもらったの...ガンダーラミュージックに！」
「...よく許したな？」
「ね？でもあたしソロだから、ソロ曲にされちゃったけどさ」
「誰のソロなんだ？」
「愛染さん」
...プレイボーイか！？UNDEADにもデート三昧な奴がいるが...それはマズい。
「気をつけろよ？相手プレイボーイなんだから...」
「あたしも釈村くんのがいいって言ったんだよ！でもね、許可取れなくてさ...残念だよね？踊ってみたしてるならこっちの曲の方がって向こうから提案されちゃったの」
「振りの見映えか？」
「ん...そんなとこ」

風呂上がりにスキンケアをしながら曲を聞いていたAが徐に、隣に座りイヤホンをねじ込んでくる。
「これ、零くん少しだけ覚えて歌ってみてよ？」
「なんつー曲？これ？」
「釈村くんのソロのBreathだよ...なんかいけそうじゃない？零くん！」
「どこにいけんだよ？やんねーよ」
そう言い切ってもAはイヤホンを外さない。
「じゃあハイテンションでトゥーンク！って言ってみてよ！夜だし、今？」
「...お前さ。事故るのお前だけにしろよ...あんまうるせーと朝飯作んねーぞ？」
「じゃあ、こっちの曲「やらねーぞ？」...ケチ！」

少し似てると思ったのにな～とイヤホンを耳に戻すA。
歌えねーこともねーけど、柄じゃない事はいくら妹の頼みでも聞けない。

「やってくれたら今日お兄ちゃんに腕枕してあげるのにな...残念」
耳が拾ってしまった。
無意識にイヤホンを引き抜き、あれだな映像で見たあれをやればいいんだな？
「トゥーンク！聞き逃しませんでしたよ、約束ですよ？Aさん？」

「もう～零くん似てるよ！大好き零くんっさすがだね！」
「腕枕は俺がするからな？」

腕枕で寝るA。
「凛月には言うなよ。あと動画でもトークでも言うな」
「あたしと零くんの秘密ね？」

俺の可愛い妹はいろいろ危ない....