あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ27)

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２７　＋α ページ27

また別の土曜。
Aがゴネるのは大体次の日が楽な日だ。
またかと思ってスマホを見ると、なんと！凛月だ！
「凛月！お兄ちゃんじゃよ〜何か用かのぅ？」
「....知っててかけてるんだけど～？今日はAうちに連れて帰るから」
「なっ...寝てしまったのかぇ？制服はうちにあるぞぃ？うちに連れて帰ってくれぬか～凛月？」
「面倒くさ～い。あんたが寂しいだけでしょ？じゃあ、ESのいつものスタジオって言えば分かるでしょ～？運んでよ」

急いで向かうと、凛月もまだそこにいた。
「凛月～！」
「ちょっと...！勘違いしてない？今日呼ばれたのは俺の方なんだからね～。A疲れてるから早く運んであげて」
せっかく凛月に会えたのに...

Aを担ぎタクシーに乗ると、メンバーと別れて凛月も乗る。
凛月は可愛い。
でも...これは俺の至高の癒しが取られてしまう...
「まだ、凛月の布団は用意してなくてのぅ...」
「大丈夫～俺はAのベッドで寝れるし～」
やっぱりか...まぁ、3人で過ごせるのも良し。

家に着きベッドに寝かせる。
「A、ご飯ど～する？食べないとまた痩せちゃうんじゃない？」
「...起きたら食べる...」
「寝るの～？」
「...うん」
少し前まで馬鹿正直に凛月の意地悪を真に受けていたのが嘘みたいだな。
可愛い2人をしばし眺める。
「では、凛月。我輩と夕食でも食べようぞ？」
しょうがなく、座る凛月。
「...これ栄養偏ってない？やっぱり実家から通わせた方が良くない？」
「ん？倒れておぶるのは凛月の仕事になるのぅ？」
「...朝は俺が作るから、兄者は何もしないで」

凛月が風呂に入ったタイミングで...Aが起きた。
「零くんありがとね？お腹空いちゃった！お風呂も入りたいし」
「おぅ。作るか～。何にする？」
「こんな時間だし簡単なのでいいよ？ごめんね？」
「いいって。気にすんなよ」
「A起きたの？先寝てるからね～？」
引っ付く凛月を撫でて遇らう。
「うん、おやすみ.....零くん、なんでりっちゃんいるの？」
「マネが呼んだんだから、凛月に絶対言うなよ？」

朝。
「ちょっと！なんでA、兄者と寝てるわけ？起きてほら！俺もまだ眠いから早く～」

痺れるからと未遂にしようと考えたのに失敗に終わり、嫌なのか無意識に可愛く俺の腕を掴みながら、半ば引き摺られて抱き枕にされる可哀想なA。

俺も一緒に寝れたことだし、凛月と半分こって事で。

また凛月に拗ねられても面倒なんだよな...Aには我慢してもらおう。