あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ19)

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巴先輩は暇な日に連絡をというより、メアリーを連れて男子禁制の寮に来てくれた。
「有難いんですけど、男子もメアリーも本当は禁止なんですよ？」
「関係ないね！そんなものは巴財団の全コネでなんとかなるしねっ！」
「お金で解決って...良くないですよ」
「じゃあ、僕くらい人気が出てから言って欲しいね！」
「そうですね！」

でね、とムッとしたままメアリーを撫でる先輩に相談してみた。

「確かにコズプロにいるのに、デビューしてないのは問題だよね。好きな曲調まで把握してくれてるなんて好条件だけど...動画の編集とかはやってくれるのかな？」
「そこまで聞いてないです...」
「Aちゃんダメだね！君はそこから人気が出たんだからね！仕事ばっかりで動画が上がらなくなったら、ファンは悲しむからね！僕のように～っ！」
「先輩は動画じゃなくても、踊ってるの見れてればいいんでしょ」
「うんうん、そうだね～！よし！僕も話し合いに立ち会おう！それがいいねっ！Aちゃんはダメダメだからね～僕が根掘り葉掘り聞かないと！」
そして、徐にスマホを出して氷鷹先生に電話をし始める。
しばらく質問攻めをして、うんうんと聞いている。
そしてしばらくして、そうだね！と言いじゃあと電話を切った。
「どうなったんですか？」
「氷鷹先生が動画も大切な仕事だと条件を加えてくれるって。それに移籍に前向きって事でいいんだね？って言ってたかな～。署名の席には僕も付いていくからね！Aちゃん？」
「それなら、なんでもいいですけども」

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後日NEW DEMENTIONに巴先輩・氷鷹先生と行き、こっちの意向も合意という事になった。
「Aちゃんはコズプロの後輩だし、将来のお嫁さんになるかもしれないしね！」
とふざけた事を話している巴先輩を見ていて、大切な事を思い出した。
あの～と、手帳を出してメモを読んで条件に加えて貰った。
「2年からは学園の寮を出て実家もしくは防犯対策として兄との同居をと...家族から義務付けられてまして。コズプロもそれは大丈夫だったんですけど、いいですか？それも？」
喜んで、という返事と事務的手続きはこちらが今日から受け持つとサインをした。

そして、帰り際にもう既にデモテープがあるから聞いておいて、と。
移籍祝いだからと渡された。
レコーディングは今月中と聞き、氷鷹先生には一生頭が上がらないなと苦笑いになった。

君の好きなユニットも誘うつもりだという言葉に嬉しくなった。
さてどちらの兄なんだろう。