あんスタ～大好きな兄弟～【朔間零・凛月】 (ページ17)

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兄達が帰ってくるまで面白そうだったので、巴先輩との会話を伸ばしてみた。
「巴先輩、番号知ってるのをいい事にGPSって何ですか？」
「お兄さん達が夢ノ咲だからね！念の為と思ってたら、やっぱりだったね！可愛い後輩は夢ノ咲にあげないね！」
「先輩もここにいたんでしょ？来たらよかったのに。後で面白い動画上げますから許して下さいよ」
「あぁ！もうっ！罰として三回連続僕をゲスト出演の刑だから」
「大丈夫ですよ、巴先輩の方をあたしが踊りましたから」
「僕が茨から文句を言われるんだよね～勘弁してほしいね！」
「三回連続で出てくれたら再生回数上がるんで、皇帝に負けない動画撮らないとですね。あ、メアリーちゃんを預かる刑でもいいですよ」
「もちろんどっちもだねっ！」
怒ってる時の先輩を弄るのが最近は密かな楽しみだ。
面倒を見てくれて、こんなに笑わせてくれる先輩はなかなかいない。
あたしは先輩とは1年しか学校にいられないなんて残念なくらいだ。

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帰ってきて、あたしの部屋で二人は書類に目を通す。
零くんが疲れたと目を抑えると、りっちゃんが紙を奪い取る。
「お爺ちゃんには無理なんじゃないの～？てか日本語からやり直せば？」
交互に書類を読み、零くんが一言付け足した。
「これ渡す前に、アイドルになるには条件を出しておけよ。俺が卒業したら、お前は実家か俺と住む事。ストーカーとか出てきても困んだろ。そんなの今のコズプロには任せらんねーから」
「俺はストーカーなら身近な先輩にいると思うんだけどね～」
「条件出せんなら、この紙切れをお前にやるよ」
「実家か二人暮らしね、はいはい。了解です。踊ってみたはスタジオ貸してくれるって氷鷹先生言ってたし、再確認したら実家から通うよ」
「体力的に倒れたりしたら、学園の近くに二人暮らしだからな。それと、その条件を書面にしてコピー取って持ってこいよ」
「え...往復すんの？」
「あ？」
「...分かった持ってくるよ」

((忘れないうちにメモメモ...))
「そんな事も覚えらんないのに、あんた大丈夫なの～？」
「ひどい！覚えてるけど大切な事はメモだよ！それよりも！二人暮らしできるのかな？りっちゃん、零くん本当に料理できると思う？」
「俺の方が上手いって～」
「もう親が作ってんだろ、下行くぞ」
さっさと降りていった零くん。
「ね？俺が卒業したら二人暮らししよ～ね？料理出来ない人だとAが倒れちゃうしさ」
今度はあたしがりっちゃんのべったりの対象て、零くん可哀想。