東京喰種で！短編集！２ (ページ18)

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連絡のあった場所に向かうと、高級マンションだった。
「あいつやっぱりやばいバイトとか紹介する気なんじゃないのかな...」
着いたけど、部屋までは聞いていなかった。

連絡しようとするとマンションのエントランスで二福は待っていた。

「本当に来たんですね？」
「飲もうって約束したし。バイトはまだ引き受けるとは言ってないもん」
「ここは僕の部屋です、上がります？」
「...もしかして喰種なの？」
「ぶっぶー！僕は違います。そんな心配してたの？」
「じゃあ、お邪魔します」

綺麗な2LDKだった。
広い部屋の友達はいるが、建ったばかりなのか綺麗だった。
「僕お金持ちなんですよ、家がね」
ワインとグラスを2つ持ってきて、促されるままソファーに座る。
「オーパス・ワンなんて大学生にしては贅沢だね？大好きだけど」
「でしょ？こういうのかなって思ってあの後買いに行っちゃいました。この部屋に他人が入るのも初めてなんですよね～」
「喜んでいいの、それ？」
「なんで喜ばないんです？僕最近貴方がお気に入りなんですけど？」
「だって怖いもん、二福」

継がれたワインを2人で飲む。
ワインに罪はない、久々に飲むそれはやはり美味しかった。

「やっと笑いましたね、苦労しましたよ」
「二福、面白い事言わないじゃん」
「そうですね。特に面白い事はなかったので。学費必要なんでしょ、A？今のバイトは月給いくらなの？」
「毎日出てる訳じゃないから、15万かな？」
「じゃあ、月30渡すんでそのバイト辞めて下さい」
「正気で言ってるの！？」
「クソ真面目に話してます。何なら書面にしましょうか？」
「そうして。額が額だから...で、何をするの？」
「僕の部屋に呼ばれたら来る事。僕の頼む事をしてくれたらそれでいいです」
「頼む事に...「含まれますよ、その想像も？」」
「でもAは学費が必要。で、僕は従順な女は嫌いなんです...どうします？不安なら先に振り込みます、明日。それに僕の顔は綺麗なんでしょう？」

「確認したら、契約成立って事で」

彼はオヤジが愛人を飼う様に、あたしを飼う気なんだ。
反抗的な奴が好みなんて、悪趣味にも程がある。

「痛めつけるのは、普段見えないところにしますから大丈夫ですよ？」
綺麗な顔が近づいてきた。
「まだ振り込んでないから、今日はこのくらいにします。好きなだけ飲んでください？」

ワイン代はこっちが持ちますから、とサラッと言ってのける。
本当に意地が悪いらしい。
慣らすためか、彼は隣に座る。