・ ページ21
.
.
「 A、此処で大丈夫？、俺家まで送ってくけど … 」
「 ううん、大丈夫大丈夫 、慎太郎ありがとう 」
.
.
仕事終わり。
私は同僚の彼に会社の少し離れた所まで連れてきてもらった。
″ なんで彼氏さんじゃないんだよー、 ″
なんて文句を言われたが、彼は何だかんだ優しいのだ。
私を此処まで連れてきてくれた。
.
小さく手を振り、彼を見送る。
.
雨。
.
雨宿りをしていた。
ぽたりぽたりと建物の屋根から水滴が地面へと滴り落ちていく。
ぼんやりと、夜のネオン、とやらを見つめていた。
雨でもこんなにも鮮やかに彩る街の風景は、とても。
私の気持ちを軽くさせてくれた。
.
人を待っているわけじゃない。
何故か家に帰るのが怖かったのだ。
.
「 ぉ、おねーさん、 」
聞き慣れた声が聞こえ、ふと視線をその相手の方へと向ける。
やはり、彼だった。
.
.
「 よかったー、まじ連絡くれないから探したんだよ？ 」
連絡 … 。
嗚呼、そういえば迎えに来てくれない？だけ送って其の儘だったか。
「 えっ、ごめん … 」
「 んはは、いーよいーよ。帰ろ？おねーさん 」
彼はまた、さしている傘に私を入れて。
影を並べて歩いたのだ。
時折触れる手に、熱を覚える。
彼のことを、意識している自分がいた。
.
「 … おねーさん、かわい、 」
.
きゅ、と指を絡められた。
その温度は、ずっと忘れられない。
.
..
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 799人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 百 々さん» ム！！！！！！フォロリクがいつまでたっても来ないのはどういうことでしょう、、多分私側の問題、、とりあえずこちらから百々様はフォローさせていただきました！！！ (2020年5月3日 16時) (
レス) id: f3157e29f3 (このIDを非表示/違反報告)
百 々(プロフ) - はなさん» お迎え参りました〜〜〜、！フォロリク送ってあるかと思われます、よかったら宜しくお願いします(><)(><) (2020年5月3日 16時) (レス) id: 1589601c77 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 百 々さん» 作成いたしました！私の作品ページの何処かに足を運んでいただければ分かるかと………！！お手数おかけして申し訳ございません(;_;) (2020年5月3日 16時) (レス) id: f3157e29f3 (このIDを非表示/違反報告)
百 々(プロフ) - はなさん» え！！！！！ほんまでっか！！！（すみませんふざけた）はな様絶対お迎えいきますね、、、ええん、、大好きです、、、是非仲良くしたいです … 待ってますね、、、！！！！！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 1589601c77 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ひえええええ、、！！(煩い)全作品読ませていただいておりまし！！た！！実は実は前々からTwitterやろうと思っていて百々様の一声でノリで作ってしまいました、、、私の作品ページにてアカウント公開いたしますのでしばしお待ちを！！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 93cb5bb1ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
