最強カップル!？

7話　貴方side ページ43

寺坂の一件から数日後
成績がすべてである椚が丘高校では、1学期の総仕上げである期末テスト。
当然、タコの気合いも数倍に膨れ上がる。
E組では、前回同様タコによる個別授業が始まっていた。私はというと…

『何でやんなきゃいけないんだよ！』

殺せんせー「Aさんが苦手なのは、この教科だけですよ！？」

『この教科だけなんだから、やんなくていいじゃん！！』

殺せんせー「満遍なくやんなきゃダメです！」

『保健なんて必要ない！！』

という、保健に対する言い争いが…

「ねぇ殺せんせー、また今回も全員50位以内を目標にするの？」

殺せんせー「いいえ。先生あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒はそれぞれに合うような目標を立てるべきです。そこで今回は…この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました！」

そういうタコの口には、"LUCKYCHANCE"なんていう、付箋を加えているが説明はよ。

殺せんせー「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます。」

触手がうねうねしてるわ。気持ち悪っ

殺せんせー「Aさん！気持ち悪いとか言わないで！せんせー傷つきます！」

『ほんとのこと言っただけじゃん』

「「「「はよ説明しろ！」」」」

怒られちゃったよタコさん。
Aのせいでしょなんていうカルマの声は、聞こえなかったようん。

殺せんせー「分身を見てください。このように、一本減っても影響は出ます。ごらんなさい。全ての分身が維持しきれず子供の分身が混ざってしまった。」

…分身ってそういう減り方するもんだっけ？
とおもったのは、私だけじゃないはず。

殺せんせー「親分身が家計のやりくりに苦しんでます。」

そして触手を減らす。

殺せんせー「父親分身が蒸発。母親分身が女手1つで子供を養います…」

なんか重くなってきたぞ…

分かりやすく説明している気でいるが、すごく重いぞ。その説明の仕方。

殺せんせー「触手一本につき先生が失う運動能力は…ざっと20%。…そこでテストについて本題です。前回は総合点で評価しましたが…今回は皆さんの最も得意な教科も評価に入れます。教科ごとに学年一位をとった者には答案返却時、触手を一本破壊する権利をあげましょう。」

『…は？』

殺せんせー「チャンスの大きさが分かりましたね？総合と5教科全てでそれぞれ誰かがトップを取れば6本もの触手を破壊できます。これが暗殺教室の期末テストです。賞金百億に近づけるかどうかは…皆さんの成績次第なのです。」

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