・貴方side ページ41
ここに来て、何となく過ごして行こうと決めたときから数ヶ月
いろんな人に出会って忘れかけていた
自分の正体や過去
忘れちゃいけない、大切なものでさえ。
だからだろう、父さんが来て少し、
寂しかったのは
もう…おしまいなんだと思ってしまったのは。
私にはやるべき事がある、絶対にやり遂げなければならないこと。
その為には、周りを巻き込むことも、深い感情を抱くことも許されない。
私は、まるで空っぽになったかのように父さんの声のする方へ歩いていった。
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取調室には、沖田と土方さんが一緒に入った。
沖田は部屋の片隅で様子をうかがうように見ている。
どうでもいい
どうせ全てないものになる
意味のないもの
私に必要ないもの
質問にも、ちゃんと嘘偽りのないように見せて答えた
感情さえ乗せなければ、
表情をつけなければ、
動揺しなければ、
見抜けるはずもないのだから…
質問も終わった頃、沖田が静かに前に来て
沖田「俺たちと一緒にいて、俺と付き合ってて、何とも思わなかったんでィ?…なにも感じなかったんでィ?」
…本当は、心地が良くて楽しかった。
ちょっとした時間でさえ、皆といるだけで楽しくて、全てを忘れさせてくれそうだった。
沖田と付き合ってて…幸せだった。
でも…
『…うん、何とも思わなかったよ』
そんな感情ともバイバイだ。
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シロネコ(プロフ) - ぱーむくーへんさん» ありがとうございますっ!!これからも精一杯頑張ります!! (2021年4月19日 0時) (レス) id: 8963eb5752 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - めっちゃ面白いです!応援してます!頑張ってください! (2021年4月18日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 気づいたら続編行ってた!(°□ °) (2021年4月1日 20時) (レス) id: d7aea1f85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロネコ | 作成日時:2021年3月22日 22時