・？side ページ31
海side
A姉の懐には相変わらずなにもなく、それどころか出血は止まらず呼吸が荒くなってきている始末
…状況が悪化してきてる…
生憎手持ちには"夜兎用"の止血剤、治療促進剤しかない
本来夜兎は、回復能力が高いため殆ど薬を必要としない。
だから、この薬も万が一のためのものであり人間用には作られてない
要するに…この薬では到底力が足りないのだ
…一か八かにかけるか…
神威「どうしよーか…」
海「取りあえず、この薬を首に射って」
神威「それは？」
そう聞いてくる神威。
こうなった原因を作った張本人である。
勿論夜兎のしかも団長を名乗っている神威には全く縁の無いものだ
海「夜兎用の回復薬」
神威「へぇ…意外だなぁ。海もそういう薬に詳しいんだね」
そう言いながらA姉に近づき首もとに射った
海「意外は余計よ。っていうか、何日か研究室に籠りっきりだったの覚えてるでしょ？あのときに作ってたのよ」
神威「俺らはあんまり必要ないけどね〜」
海「この前大怪我して帰ってきたのはなんだったの？慌てたんだから。それが起きても何とかするために作っておいたのに」
神威「あ〜あの時ね、まさかまだ気絶してないとは思わなくてねぇ〜」
海「ツメが甘いわね」
神威「でも海もお互い様でしょ？」
海「はいはい」
それから二人で先を進むと、鳳仙が銀髪の男と自警団の遊女が戦っているところだった
人間の男が鳳仙相手に食らいついているところにも勿論驚いた。
しかし、それよりも驚いたのは
何度倒されようとも、打ちのめされようとも何度でも立ち上がり、立ち向かっていくその姿勢だ
神威「へぇ…これが"侍"ってやつなのか…」
その鳳仙との戦いも、最後は太陽に焼かれた鳳仙の負け
侍たちの勝利で幕を閉じた。
勝負も見終わり静かに立ち去ろうとすると
あろうことか神威が話しかけ始め何やら話をしていた
神威「じゃあ、俺に殺されるまで死んじゃダメだよ」
銀時「おい、それよりAどうした」
神威「ん？」
銀時「お前らと戦ってたのは見えてたんだよ。何処にいんだ？持ち帰らねーと殺されるんだけど。」
神威「あぁ…海のお姉さんなら廊下の方で眠ってるよ。」
海「治療はした。あとは目を覚ますかどうか。ただ、薬の力が弱い分何日眠ってるかは分からないわ。」
銀時「…どのみち殺されそーだわ…」
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シロネコ(プロフ) - ぱーむくーへんさん» ありがとうございますっ！！これからも精一杯頑張ります！！ (2021年4月19日 0時) (
レス) id: 8963eb5752 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - めっちゃ面白いです！応援してます！頑張ってください！ (2021年4月18日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 気づいたら続編行ってた！(°□ °) (2021年4月1日 20時) (レス) id: d7aea1f85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロネコ | 作成日時：2021年3月22日 22時
