・貴方side ページ18
妙「デートの服よね。」
『そうです』
妙「なんでもいいんじゃないかしら、Aちゃんなら似合いそうだもの」
『デートで隊服着て行って良いものですか』
とズバッと聞くと
妙「…」
表情が固まった。
デスヨネ…
妙「…私服を持ってないの?」
『持ってないです。』
そう答えると真顔で外に連れ出された。
____________________
______________
________
それから歩くこと数分
お妙さんは迷わずある店に入った。
店の中を覗くとそこは沢山の着物が並んでいた
色々なものがあるがどれも綺麗で思わず見入っていまった。
すると奥から紺に淡い白や桃色の花の模様が入った着物を着た女の人がでてきた
「あら、妙ちゃんお久しぶりだねぇ。今日は友達と一緒かい?」
どうやらその人はお妙さんの知り合いらしい
妙「そうなの、この子に合うデート服を見繕ってくれる?」
『見繕うって…』
お金大してないんだけど…
そんな私の心のか細い声などお構いなしにいつの間にか奥へ案内され、採寸を終えて出てきたものは
『綺麗…』
襟が紺、他は淡い桃色で足元には花の刺繍がされていた。
どれも綺麗でもったいないくらいだ
妙「いいじゃない」
「そうだねぇ。こりゃべっぴんさんだ。少しだけどマケといてあげるよ」
少しと言いつつ半額ほどの値段になって人の良さに驚いたけど、ありがたく買わせてもらった。それからは何故か着せかえタイムが始まり、帯から草履までも見繕ってもらった。
『こんなにいいんですか…?』
と訪ねる私の手には前が見えないくらい着物やら帯やらといろんなものが積み重ねられている。
「いいんだよ!綺麗な子にはマケてやりたくなるってもんさ!さぁさ!あたしの気が変わらないうちに買っていきな!安くしてあるんだから!」
そう笑顔で伝えられ少し照れながらもお金を渡し帰路についた
『お妙さん、今日は本当にありがとう』
妙「いいのよ、綺麗な着物姿のAちゃんも見れたし、久しぶりにあそこの奥さんにも会えたしね。それよりも、ちゃんと沖田くんとのデート楽しんできてね」
『はい…!』
綺麗な笑顔で言われ笑顔でそう返したのだった
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロネコ(プロフ) - ぱーむくーへんさん» ありがとうございますっ!!これからも精一杯頑張ります!! (2021年4月19日 0時) (レス) id: 8963eb5752 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - めっちゃ面白いです!応援してます!頑張ってください! (2021年4月18日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 気づいたら続編行ってた!(°□ °) (2021年4月1日 20時) (レス) id: d7aea1f85d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シロネコ | 作成日時:2021年3月22日 22時