真選組の薬屋<銀魂>

・貴方side ページ24

認めたくない事実にショックを受けながらも薬作りに没頭していたらいつの間にか夜さえ過ぎていた。夜通し薬作りをしていたらしい。沖田もいつの間にか部屋を出ていたらしい

帰ってきた土方さんのところに行くと煎餅を食べている沖田もいた

沖田「起きたんでィ？」

『１日起きてた』

沖田「マジでか」

『土方さん、結局どうなりました？』

と聞くと、土方さんではなく沖田が答えた

沖田「あぁ、土方さんなら店に来た柳生のものに喧嘩で負けてきやした」

『…刀はどうしたんですか？』

沖田「相手にヒビ入れられやした」

『…』

…なんで沖田が答える…？？

土方「ちょっと待て総悟、俺負けてねぇから。刀にヒビ入っただけだから」

『それが負けたって言うんですよ』

沖田「万事屋の旦那には剣折られてましたねィ、あれも負けでしょ」

土方「負けてねぇ、喧嘩は心が折れねぇ限り負けたことにならねぇ」

…また始まったいつものやつ。スルーしよう

沖田「さっすが土方さんだ、目の前で隊士10人やられたのに心が折れねェたァ。憧れるぜィその図太さ」

土方「どうせ刀(これ)もう使い物にならんし折っちまうかな、お前の首おとして」

そう言って沖田の首に剣を構える土方さん
沖田は構わずに話を続ける

沖田「土方さん、峰打ちじゃなきゃ全員命とられてるところでしたぜ」

『そう言えば柳生家ってどこ…？』

沖田「知らねぇのかィ？柳生家といやァ、かつては将軍家の指南役を仰せつかっていたほどの名家、天人が来てから剣術は零落する一方だというのに今だその華麗なる技を学ぶため門を叩くものも多いとか。」

その柳生家の次期当主が柳生九兵衛という男らしい
小柄だけど神速の剣の使い手で天才と呼ばれているらしい

沖田「神速同士のAなら、なんとかなるんじゃないですかィ？」

『そんな無茶な…』

速さで勝っても力がなければ押すことが出来ないじゃないか…

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