真選組の薬屋<銀魂>

昨日の敵はなんだかんだで今日も敵　貴方side ページ23

それからお妙さんと買い出し途中で会って話したり、非番の日に神楽ちゃんと遊びに行ったりするうちに、仲良くなっていった私たち

今日はといえば、お妙さんは仕事でキャバクラにいるのだが、真選組内にほとんど人がいない

その理由というのが昨日おじさんから聞いたある人の縁談の話である…

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『…縁談…？』

松平「そうなのよ…」

『お相手は誰？』

松平「猩猩星(しょうじょうせい)の第三王女バブルス様だ」

そう言われ、お見合い写真を見る

『…近藤さんはあれでも人間だけど…』

松平「知ってらァ、逆タマだよ」

『…』

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という話を聞き、土方さん率いる隊員のほとんどがお妙さんを説得しに行った
もちろん山崎さんもである

…正直交渉は難航していそうだけどいいだろう

そんなことを頭の片隅におき、お妙さんからもらったダークマターを使って幾つか薬を作り始める

何かの特効薬になるか、それとも毒か…
個人的には少し面白い薬がほしい所である

…想像するだけで少し顔がにやける…
誰もいないからいいか

何て一人で完結し薬を作っていると

沖田「なにしてんでィ」

と、急に後ろから話しかけられ一瞬で表情をもとに戻した

『…試薬作り』

沖田「…ダークマター使って何作る気でィ？」

『…特効薬か…毒か…何が出来るかは分からない』

沖田「…毒が出来たらどうする気でィ」

『…どうするんだろうね、捨てはしないだろうけど』

…その毒から薬が出来る可能性だってあるわけだし

沖田「…その毒、自分に使おうなんて考えんなよ」

…使うな…か。

『使いはしないよ、まだ自分の命が惜しいから。それより沖田はどうしたの、』

沖田「休みでィ」

『嘘つけ、今日は非番じゃないでしょ』

沖田「ちっ…」

…舌打ち…

沖田「ザキも土方さんもメガネの姉んとこ行って暇なんでィ」

『ここは患者が優先だからそんなに頻繁に入り浸らないでね』

沖田「そりゃまた、お厳しい言葉で」

そこからまた、薬作りを再開した
作りながらふと思った。

…私沖田に慣れすぎてやいないか…？と。

つい最近まで沖田がいるだけで薬作りもやりにくくて進まなかったのに、今はお構いなしに作っている…

…慣れって怖いな…

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