part2 カルマside ページ8
前原「…あの建物か」
イトナ「空中から一周したが周囲や屋上に人影はない。」
凛香「あのサイズじゃなかに手下がいたとしても少人数だね。」
優月「それと、花束に盗聴記を仕込む必要があったってことは逆に考えると、その直前のE組の情報には詳しくない確率が高いってこと。」
渚「カルマ君…Aさんて…」
カルマ「いるよ、この中に。」
しかも敵として。まぁ、操られてるんだろうけど。
磯貝「いいか皆、この超体操着や、皆がそれぞれ殺せんせーを殺すために開発した武器。
敵がどれだけの情報通でも、俺たちのすべてを知ることはまず不可能。それがこっちの強みだ。
おとなしく捕まりに来たふりをして…隙を見てビッチ先生を見つけて救出。全員揃って脱出する！」
念のため、12時を過ぎて戻らなければ殺せんせーに説明するよう律にお願いした。
磯貝「…行くぞ…！」
ドアの開けたそこは。
ただっ広い空間。
と、
「全員来たね。それじゃ閉めるよ」
と、入ってきたドアが閉まるなか
俺はカメラを発見。
カルマ「…ふん、やっぱりこっちの動きはわかってるんだ。死神ってより覗き魔だね。」
死神「みんな揃ってカッコいい服を着てるね。隙あらば一戦交えるつもりかい？」
メグ「クラス全員で来る約束は守ったでしょ。ビッチ先生を返してくれればそれで終わりよ。」
すると、
突然床全体が動いた。
いや、部屋全体が下に降りた。
そこにいたのは死神とビッチ先生。
そして…
パソコンの前に座っているAだった。
『鍵、ロック。』
カエデ「A！？」
やっぱり、あのとき死神が言ったあの言葉は空耳じゃなかった。
死神「捕獲完了。予想外だろ？」
死神いわく、部屋すべてがエレベーター式の監獄で、わざわざ俺らのために作ったらしい。
カルマ「そこの女、俺のなんだけど？」
死神「あぁ、彼女ね、
君の"やりたいこと"があるなら、僕のもとですればいい。なんでも力になる。
そう言ったらついてきたよ。」
…簡単な嘘。俺は瞬時に嘘だと悟った。
気を許した相手以外にAは滅多に警戒心を解かない。そんなやつの言うことを信じてついていくことはないと思った。
死神「お察しと思うが君たち全員あのタコをおびき寄せる人質になってもらうよ。」
慌てて村松が壁を叩くが殺せんせーが大人しく来れば誰も殺らないとのこと。
メグ「…本当？ビッチ先生も今は殺すつもりはないの？」
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作者名：シロネコ | 作成日時：2020年6月27日 8時
