7 回想5 ー出会い篇5ー ページ8
ゆりside
私は、あの後、そこを去りながら、思っていた…。
(なぜ、アイツが、あんなところに…。)
傷付いた体を引きずりながら、基地に戻る。
基地、とは、私が所属している暗殺部隊の本部のことである。
私は松下村塾で学んだ後、両親の仕事の関係で、江戸に出てくることになった。
しかしその後、両親は何者かによって殺され、私は今の、暗殺部隊の隊長に拾われた。
そこで殺し屋となるための、訓練を受け、私はそこで殺し屋として育てられた。
隊長は、私を手塩にかけて育てたので、私はこの暗殺部隊のなかでも、トップの実績を持つ殺し屋になった。
隊長との思い出を、今色々と思い返していたら、急にめまいがし、吐き気が私を襲った。
ーーーいつ頃からだろう…。私が、私でないと感じるようになってきたのは…。
もはや、自分の体ではないような気がした。
ーーーーーー私の体は、誰かに、操られているのでは…？
そう思うこともあった。
でも、恩師である隊長を、裏切ることは絶対にしない。
ーしたくない…。
途中で倒れ込んでしまったらしく、私は気がついたら基地の自分の部屋に寝かされていた。
「よう、起きたか…。ゆり…。」
「隊長…！」
気がつくと、隊長が、私の横にいた。
「私は、一体…？」
「気分悪くて、倒れてたんだ。あまりに帰り遅かったもんだから、迎えをよこしたら、お前が倒れてるところを発見した…ってとこだよ。」
私は、ずっと気になっていたことを聞いてみた。
「隊長…。私、時々思うんです。私の体が、まるで、私の体じゃないみたいに思えるんです…。時々…。
私の体って、一体どうなっちゃったんでしょうか？」
しばらくの沈黙の後、隊長は口を開いた。
「それは…。聞いてはいけないことだよ…。」
隊長は、不敵な笑みを浮かべ、私の部屋を後にした。
その表情は、隊長が初めて私に見せた、表情だった…。
隊長は、私に何かを隠しているのかも知れない…。
初めて、隊長を疑ってしまった。
ううん。疑ってはいけない！隊長に拾われたあの日から、私は隊長に忠誠を誓った。
どこまでも、隊長についていくと…。
でも、その反面、どこか腑に落ちない私がいたのも事実だった…。
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rizuyoi(プロフ) - なるほどね…。その意見、採用！www (2018年8月15日 18時) (
レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - 読み終わったのだよ(￣ー+￣)ｷﾗｰﾝよかったー！(´；ω；｀)ゆりに予知する能力あったんなら、もう少し早くそういう設定チラ見せしてた方がいい気がしたけど、多分こんなダサいセンスは私の独り言← (2018年8月15日 18時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
rizuyoi(プロフ) - やすは☆さん» やすは☆さんに言われたのか…。ありがとうございます！！私も銀さん推しだから、始めっから銀さんオチで書きました！やすは☆さんみたいなストーリー展開上手い方からそれを言われると、とても励みになります！ありがとうございます！！！ (2018年8月7日 19時) (レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)
やすは☆(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやもう本当に銀さん推しの私には堪らないストーリーでした！！ (2018年8月7日 18時) (レス) id: 3d7bfb6146 (このIDを非表示/違反報告)
rizuyoi(プロフ) - 青ウサギさん» マジですか！？ありがとうございます！！嬉しい…。ケッコーキャラとか設定とか、話の運び方とか、上手い方はやっぱり上手いよ…。私なんて、まだまだや！ (2018年8月7日 18時) (レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rizuyoi | 作成日時：2018年7月19日 0時
