忘れられない思い出

38　ー現在の時間軸に帰って来た！ー ページ39

「ここまでが、俺と、ゆりって女の話だ。」
「そんな…。」
「ちょっと、悲しいアル…。」
「まぁ、俺も、神楽が言うまで、忘れてたんだ…。
ありがとな。新八、神楽。
これでようやく、俺もけりがつけられた気がするよ。」
「え、あ、あぁ…。はい…。」
「う、うん…。」
「何そのビミョーな反応…。」
「だって、銀さんが、ありがとうなんて…。」
「珍しいアル。ありがとう、なんて。柄にもないこと言うんじゃねーよクソ天パのくせに。
明日雪でも降りそーアル。」
「なぁ、神楽ちゃん…。それ、ケッコー傷つくんだけど…。銀さん、ちゃんと頑張って言ったのに…。」
「まぁまぁ…。
でも、すごいですね。ゆりさんの予知能力…。
だって、こうして僕らは万事屋銀ちゃんとして活動してるわけですから…。」
「まぁ、こんだけ付き合いが続いた連中と言えば、ヅラや高杉ぐらいだしな…。」
「そうアルな…。その点については問題ないアル。」

「そういえば、神楽お前！俺のプリン、食べただろ！」
「別に食べてなんかないアルよ〜♪」
「嘘つけ！ほら、口の周りにたくさんついてんだろ！！」
「げぷっ。
ーーーー？何アルか？銀ちゃん？」
「とぼけてんじゃねぇ〜俺のプリン返せ〜！
ありゃ俺が30分並んで買った一個90円の大玉なんだぞ！！
そんだけの値段のプリンあそこでしか買えなかったんだぞ！！」
「そんなの銀ちゃんがさっさと食べないのが悪いアル。私に見つかる前に食べたほうがいいネ。」
「たまには楽しみにとっておくために後に食べてぇ時もあんの。それをお前は…。」
「まぁまぁ…。銀さんも神楽ちゃんも、落ち着いて下さい！てか、どんだけくだらないケンカしてんのアンタら！」
「アンダとこらぁ〜！！！やんのか、このダメガネ！！！」
「ダメガネって言うな〜！！！」
「男ってのはなぁ〜食べ物の恨みは大きいんだよ〜〜！！」
「そんなの聞いたことねぇよ！つーかアンタのプライドどんだけ低いんだよ！！」

この調子でケンカが続いた後、夜になり、新八は実家に帰り、神楽と銀時は、寝床に付くのであった…。

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