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21 回想18 ー錯綜篇13ー ページ22

ゆりside
「そ、相談したいことが、ある…。」
私は、そう言って、銀時をひきとめた。
「お、おう…。改まって、どうした…。」
「じ、実はだな…。そ、その…。」
「何だ、じれったいから、早く、話せ…。」
「あ、あぁ…。…単刀直入に聞く。
………私は、人を愛してはいけないのか?」
「え?…。」
「す、すまん…。単刀直入過ぎた、かのぅ…?」
「い、いや、別に、そういう意味じゃなくて…。
……その…。
お、お前が、俺に、頼る様に、なってくれたのが、嬉しくって…。」
「!?
…べ、別に、そういうつもりじゃ…。」
「それで、答えだが…。
あり得ねぇ…。」
「………。へ?」
私も単刀直入だったが、向こうも唐突過ぎて、何がなんだか訳が分からない…。
「別に、人を好きになったり、愛したりすんのに、血も理由も、必要ねぇだろ…。」
「そ、そう…なのか?」
私は前にも言った様に、親を殺され、隊長に拾われてから、家族愛も分からないし、人の好き方も分からなくなってしまった…。
今思うと、その間、本当に、どんなことが楽しくて生きていたのだろうか…と、過去の自分が可笑しく見えてくる…。
「だってそうだろ?
…ずっと一緒に生活してて、そん中で自然と笑いが起こってる間柄なのに、好きじゃないやつが、どこにいるよ?」
「分からぬ…。家族は…親は、江戸に来てからあまりたたないうちに死んでしまったし、ほとんど記憶にもないんだ…。
顔すら分からない…。」
「ハァ…。お前ってやつは…。
笑い方も、どうやら忘れちまってるらしいなぁ…。」
「へ?」
そう言って、銀時は私の、腹に手をあて、かと思ったらくすぐってきた。
「笑うってのは、こうするんだよ…!」
「うっ…ククク…。あはっ、だはっ…。アハハ!ちょ、ちょっと…。あ、アハハ!
こ、こ〜ら〜!」
「ほら、笑った…。」
「あ…。ホントだ…。」
「な、今のはくすぐったからだけどよ、笑ったら、ちょっと楽しくなった気がしねぇか?」
「あ…。ホントだ…。」
「な、嬉しいときや、楽しいときに出る、それが『笑い』だ。」
「嬉しい時や、楽しい時に、出るもの…、それが、『笑い』…。」
「そうだ…。
何か、思い出したか?」
「あぁ…。昔、銀時といる時が楽しかった…。」
「ん。そうか。じゃ、今は?
俺と一緒にいて、楽しかったり、嬉しかったり…。
ホッとしたり、とか…。」
最後の方はよく聞き取れなかったが、私は、気づいた…。
「あぁ…。銀時といて、嬉しい…。」

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rizuyoi(プロフ) - なるほどね…。その意見、採用!www (2018年8月15日 18時) (レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - 読み終わったのだよ( ̄ー+ ̄)キラーンよかったー!(´;ω;`)ゆりに予知する能力あったんなら、もう少し早くそういう設定チラ見せしてた方がいい気がしたけど、多分こんなダサいセンスは私の独り言← (2018年8月15日 18時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
rizuyoi(プロフ) - やすは☆さん» やすは☆さんに言われたのか…。ありがとうございます!!私も銀さん推しだから、始めっから銀さんオチで書きました!やすは☆さんみたいなストーリー展開上手い方からそれを言われると、とても励みになります!ありがとうございます!!! (2018年8月7日 19時) (レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)
やすは☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!いやもう本当に銀さん推しの私には堪らないストーリーでした!! (2018年8月7日 18時) (レス) id: 3d7bfb6146 (このIDを非表示/違反報告)
rizuyoi(プロフ) - 青ウサギさん» マジですか!?ありがとうございます!!嬉しい…。ケッコーキャラとか設定とか、話の運び方とか、上手い方はやっぱり上手いよ…。私なんて、まだまだや! (2018年8月7日 18時) (レス) id: 3998a2c749 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rizuyoi | 作成日時:2018年7月19日 0時

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