忘れられない思い出

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「ヒック!お〜い…銀さんがぁ〜帰ったぞ〜!ヒック!」

この、いかにも酒に酔って帰ってきた感を漂わせているのは、「万事屋銀ちゃん」の主人、坂田銀時だ。
彼はこの江戸で、「何でもやる仕事」、すなわち「万事屋」を営んでいる。

「はぁ…。銀ちゃんまたマダオと飲んでたアルな…。」
この語尾にアルがつくのが口癖な子は、神楽。
実は夜兎族という種族で、宇宙最強の戦闘民族だ。彼女も、この「万事屋銀ちゃん」で働いている従業員の一員である。

「銀ちゃん、起きるアル。風邪引くネ。銀ちゃん！」
神楽が銀時を起こそうとした時…。
「ぁ〜…。ゅ、り…？………」
どうやら銀時は寝ぼけていたらしく、寝言を言った。
「？寝言アルか？銀ちゃん…？」
神楽がそう聞いた時には、もう彼は、いびきをかきながら寝ていたのであった。

(…誰アルか？ゆり、って…？)

神楽はそう思いつつも、玄関先で寝てしまった銀時に、毛布をかけてあげるのでした…。



次の日…
「おはようございま〜す！って、銀さん、またここで寝てたんですか…。 ほら、起きて下さい、銀さん！朝ですよ！」
こういって登場してきたのは、志村新八。
メガネだ。
新八も、神楽と同じく、この「万事屋銀ちゃん」の従業員の一員だ。
道場を復興すべく、ここにお金を稼ぎに来た、っていう初期設定なんて、皆忘れてるよね！
…と言う訳で、話を戻そう。
「ふぁあ〜…。お、ダメガネか…。朝から変なモン、見ちまったな… ッツ、テテ…。あったまイッテ〜…。薬、薬っと…。」
「誰がダメガネだ！！」
説明しよう。ダメガネとは、言うまでもなく、
ﾒｶﾞﾈ
新八のことだ。


「なぁ、そういえば、神楽〜。昨日、オレ、なんか言ってなかったか？」
「何がアルか？」
「ほ、ほら、あ、アレだよ！アレ！ち○○とか、セ○○○とかだよ！」
「べ、別に、それは言ってないアルけど…。」
「え、何？もしかして、もっとヤバいこと言ってた…？」
「い、いや、別に大したことじゃないアルけど…。
銀ちゃん、彼女できたアルか？」
「え、別に…。できてないけど…。てか、それケンカ売ってんの？神楽ちゃん！」
「ち、違うネ！その………。」
しばらく、沈黙が続き、ようやく神楽が言った。
「ゆり…って、誰アルか？」

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