【HQ】悪夢Memory【悪女主】

40 悲しみはいつも突然で。 ページ41

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「集合ー！」







武田先生の声でいつも通り集まる私達。

でも、私にとってはいつも通りじゃない。

Aちゃんが居ない部活なんて、

いつも通りじゃない。








集合すると武田先生は凄く悲しそうだった。


……嫌な予感がした。

それもとても嫌な予感。





私は願った。

どうかこの予感が外れます様にと。









でも、神様はこんな時に限って意地悪で

私の願いを呆気なく打ち破ってまう。









「実は皆さんに大切なお話があります。」







「大切な話？」


「何だろ？」


「烏養コーチも知らなさそうだしなぁ。」








烏養コーチも首を傾げている。

武田先生は一度だけ深呼吸をして、

泣きそうな顔をしながら口を開いた。








「風町さんの事ですが、ご家庭の事情によりこの宮城を離れ、東京への転校が決まりました。」



「…は？」


「え、え、武ちゃん…冗談だろ？」


「何で、そんな急に…。」








嫌な予感が当たってしまった。

Aちゃんが宮城を離れる？

東京に行ってしまう。



そんなの嫌だよ。

私まだ、まだAちゃんに誤解を解いてないのに。







「で、でもまだ宮城に残ってるんですよね？」


「いえ、もう引っ越しの準備も終えて今頃、新幹線の中にいると思います。」





「そ、んなっ…。」








私は小さくそう呟いた。

影山君がそれに気付いたのか、私の頭を撫でてくれるが影山君本人も信じ難い表情だった。




悲しみと同時に怒りも感じた。

何で、何で貴方がそんな表情をしているんですか。

何で、…どうしてですか。







___________菅原さん。







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