【HQ】悪夢Memory【悪女主】

39 彼女の仕事量は。 ページ40

谷地 仁花side






Aちゃんが部活に来なくなって6日。

明らかに部の雰囲気があの時に戻ってしまった。

空野さんに依存する空気。




私と影山君、月島君だけが今も彼女を待っている。







ねぇ、Aちゃん。

会いたいよ、また一緒に部活頑張りたいよ、Aちゃんが居ないと寂しいよ、辛いよ。

………私達を捨てないでっ。





最近、空野さんは私を標的にしたみたいだ。

Aちゃんが居ないからなのか、

それとも、


自分に依存しない私が邪魔なのか？








「谷地さん！」



「日向…、どうしたの？」



「最近部活の仕事ちゃんとしてる？空野さんと清水さんが凄く大変そうだったよ？風町さんの嫌がらせが辛かったからって自分も同じ様な事しちゃ駄目だと思うんだけど。」






私はいつも通りにしているよ？

部活の仕事が大変なのは、Aちゃんが居ないからだよ、何でそんな事にも気付けないの？





清水さんはデータを、

私は日向達のボール上げの付き合い、

Aちゃんはそれ以外の事を全部やってくれた。








『マネの仕事が私の生き甲斐だから！
押し付けとかそんな事考えちゃ駄目だからね！』








ああ、Aちゃんはいつもこんなに辛かったんだ。

してもいない事をしたと言われ、

頑張ってるのに気付いてもらえない辛さ。



今になって、要約分かった。









「ご、め…。」



「日向ボケェ！サボるならトス上げねぇぞ！！」



「さ、サボってねぇよ！」









影山君のフォローで何とか免れた。

でも、私の目には


また涙が溜まっていた。






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