【HQ】悪夢Memory【悪女主】

28 優しさは時に悲劇を。 ページ29

夜久 そなたside






「記憶、障害っ…！？」


「そんな、っ…。」








私と武田先生は2人で先生から話を聞いた。

Aは目が覚めたばかりなので、

病室に休ませる事にした。







あの子は襲われた事も

誰が主犯なのかもきちっと覚えていた。




幸いにも頭を強く打った事以外、

大きな怪我はなく、

少し入院とリハビリをする事になった。









ただ、一つ。

一部の記憶が失っている事以外は。









「一般的な事、学習した事はきちんと覚えていますし、日常生活に支障が出る事はありません。
ただ、一部の記憶が…娘さんにとって楽しいや嬉しい、プラス思考に対する記憶が失われています。」


「そ、それは頭を強く打ったからでしょうか？」


「それもありますが、一番は精神の問題です。」









私は気付けなかった。

否、気付いていたのに目を逸らしてしまった。

あの子なら自分の力で解決する。

私がいなくても大丈夫





と、あの子に甘えてしまった。









私の甘い考えの所為であの子の精神は弱くなり、こんな事にっ…。









「襲われている時、または襲われる前に余程ショックな事に遭ったのでしょう。」









そこからは先生の話が聞こえなかった。

甘えている私が言うのも何だが、あの子はそんなに精神が弱い子ではない。

逆に強い、と言えるほど。





そのあの子が、自ら感情を塞ぐ様になるなら、

可能性は一つだけ。









________バレー部とのトラブル。









____…

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