呪霊に恐れられる女の話

▽『5話』▽ ページ5

「おい、なんで俺らがこんな事しねぇと行けねぇんだよ。




人探し位なら、最強の俺たちじゃなく、雑魚に行かせるべきじゃね？」




「悟、私に聞かれても、答えられる訳がないだろう？



それに.......悟だって、呪霊が気絶していた、というのは気になるだろう？」



「そうだけど......たかがこんな事に俺らが行くのは納得いかねぇよ。お前もそうだろ？」





「.......いや、珍しい術式なんだ。私は持ち主が誰なのか、少し気になる......。



......それに悟の六眼なら、見つけるのも容易いはずじゃないか？」




「当たり前だろ？」




「なら、良いじゃないか。」




「......どこがだよ。」





『××市につきました。降りられる方は忘れ物に気おつけてください。』





「.......やっと着いたようだ。降りよう、悟」




「......奢れよ？傑。」




「なんで私が.......まぁ良いよ、だけど、術式保持者が見つかったらの話だからね？」




「そんなの分かってるわ。その保持者って奴、さっさと見つけて、仕事終わらすか。」




「全く......。」
























＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



『はぁっ、くしょん！！』



「あれ？A、風邪？」



『いや......？』



「もしかして......誰かが噂してるとか？」



「え、無くない？」



『逆になんでなの？？』




「え......なんとなく？」



『なんとなく......ってあー！！せっかく作ったトランプタワーが崩れた！！』




「惜しかったね。」



『......また1から......。』




「いや、諦めたら？」

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