黒い奴、隷少年 (ページ20)

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息抜き(番外編) ページ20

少年が来て少したった頃。

｢あの、青年さん｣

少年は鏡を見ながら青年を呼んだ。

｢なんだ？｣

青年はナイフを研ぐ手をとめ少年を見る。

｢前々から思っていた事なのですが、、｣

そう言い鏡を指さすと少し顔を歪め続ける

｢こいつは誰ですか？｣

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｢ぶふっ｣

｢？｣

青年は堪えられず吹き出し、

それを少年は不思議そうに見て首をかしげた。

｢それは鏡｣

やっと笑いが納まった青年は少年の方に近寄り少年の横にたつ。

少年からしたら、鏡とは初めて見るもので、そこに移る少年が自分ということなど気づくはず無かった。

｢ほら、こっちがお前。

そんでこっちが俺｣

｢！？これが、ぼく？｣

｢あぁ、綺麗な黒い髪。

綺麗な目

綺麗な肌。

これがお前だ｣

青年の言葉に少年はマジマジと鏡に映る自分を見た。

(これが僕？こんなものが？)

青年さんは僕を綺麗と言うけど、僕はそう思わない。

黒く汚れた髪。

黒く汚れた目

それとは相対する肌。

気持ち悪い。