さんじゅーきゅー ページ41
ろくろが星火寮にいき島へ行けると報告しにいった頃、俺は地下をかりて自主トレをしていた
練習を積めば積むほど、自分の無力さが身に染みる…
ろくろより弱いくせに、紅緒より遅いくせに…悔しがる方が失礼だよね…
ガチャ、と扉が開き士門が入ってくる
「なんだ…先客がいたのか」
『あ…士門も、トレーニング?』
「ああ。でも後でいい。邪魔して悪かった」
『…いいよ、使って。そろそろ切り上げようと思ってたところだし。』
荷物を持ち、戻ろうと階段に近づく
士門は階段を降りてくる
…頼んでみても、いいかな…修行…
『…士門、あのさ……良かったら、修行の…組み手の相手とかしてもらえたり…しない?』
「…断る。弱いやつとやっても勘が鈍るだけだ。」
『う…ごもっともです…。身の程知らずなお願いしてごめん』
荷物を抱えて、歩き出す
「…あんたを見ていると本っ当にイライラしてくるよ。」
ゆ、悠斗にも言われたやつだ…
「程度の低い覚悟や志しかもちあわせてない…あんた本当に清弦さんの息子なのか…!?
なんて言ってもらえたら満足するんだ?落ち込む必要は無い、努力していれば必ず報われる、そう言ってやればいいのか!?」
『そ、そんなことっ…』
「結局あんたの足を引っ張って貶めているのはあんた自身だろ…!!」
『…っ』
「中途半端な覚悟で戦われたら周りだって気を遣う。どんなに素質があっても信念を貫けぬものは生き残れない。…ちぃ子ですら…滅茶苦茶な運命を押し付けられてなお、前向きに生きてるんだ」
『…小夜ちゃんの…』
「…ちぃ子はどんなに長くても二十歳までも生きられない…短くてあと4〜5年の命だ。」
『そん、なに…短いの…?』
「それが葛の葉の宿主に選ばれた者の定めなんだ…!
呪印で力を抑え込んでいるといっても、生まれた時から強力な呪力を持ち続ければ肉体にかかる負荷は当然命を削っていく。
そして…年が経つにつれて呪力は強くなり、呪印も年々増え続けている。
お前に年を重ねるたびに体に死を刻まれていく恐怖がお前にわかるか…?」
それ、は…わからないけど…
「絶望というのは外から与えられるものじゃない。自分の中から出てくるものだ。
真に心が屈しない限り、絶望は絶望たり得ない!!」
士門は真っ直ぐな目で俺を見る
「あんたはどうだ?あんたが受け容れがたいと思っているものは本当にどうしようもないものなのか?」
『…今のままじゃダメだってことぐらい自分でもわかってる…でも…』
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星泉碧海(プロフ) - これは夢小説。作者さんの考えるストーリー通りに進んでください。この小説、私はとても面白くて好きですよ!更新頑張ってくださいね! (2017年3月22日 17時) (レス) id: e7a00bd316 (このIDを非表示/違反報告)
壱岐 - そうですね。夢眠さん更新頑張ってくださいね〜! (2017年3月19日 12時) (レス) id: c8f746990c (このIDを非表示/違反報告)
りこりす(プロフ) - あわわ、コメントが修羅場…。あまりこういうのは言わない方が、作者さんや読者の皆様の為になるのでは無いでしょうか…?ええと、批判的なコメントには改善点も添えて言う、みたいなのは…当たり前だと、私は思います…か、勝手な事言ってごめんなさい! (2017年3月19日 12時) (レス) id: 774717a648 (このIDを非表示/違反報告)
スヌーピー - 批判コメントする前に説明文とかちゃんと読んでから批判すればいいじゃないですか。てか、そもそも自分が気に食わないとかそういうので批判するのはおかしいと思いますよ。気に食わないんだったら自分で気に入る作品作ればいいじゃないですか。 (2017年3月19日 12時) (レス) id: 0ff62761fe (このIDを非表示/違反報告)
カルル - アレンジしてるというより、うろ覚えで書いてるからアニメとマンガの内容が混ざって少し違ってきただけですか…。けっきょくはマンガの内容なぞってるだけだし、繭良に憑依(?)してるという言い訳で繭良の居ない場面は全飛ばしだし… (2017年3月19日 5時) (レス) id: 297a91052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢眠 | 作成日時:2017年3月16日 22時