噂の女の子【QuizKnock】＊短編集＊

Kwmr ページ46

kawamura side




今日はAさんが

イメージチェンジをして来たみたいだ


いつもより雰囲気が変わっていて

少し気狂いしそうだった


でも何故かしら今日の彼女は不機嫌で





河村「 どうしたんですか 」




『 別になにもないです 』




河村「 僕 なにかしましたか 」



『 なんでもないですって 』




どうやら彼女は機嫌を損ねているようで


その原因は恐らく私であろう




河村「 Aさん … 」




『 … なんですか 』




河村「 今日 ご飯に行きましょう 」





『 ！？ 今の会話の流れでですか！？ 』





呆れたように話すAさん


だって 機嫌が悪いまま帰るのは何か違う気がして


多分私が今晩寝れなくなると言うだけなのだが


このままだと彼女の気持ちが


私から離れていってしまうのではないか


そう心配でしかないから。


それと 渡したい物があるから。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『 なんで … 私を誘ったんですか 』



仕事終わり ご飯屋さんに来て


程よく酔いが回ったAさんがそう聞く


なんで って …




河村「 それは …


Aさんとご飯行きたかったんで 」




『 なんで …



山森さんでもいいじゃないですかぁ 』




何故 ここで山森さんが出てくるのか？



『 この間だって 仲良く話してたし… 』



河村「 あと これを渡したくて 」



『 なんですかぁ この箱 〜？ 』



頬が桃色に染っている


今日はこの娘を送らなくてはならないと確信した



河村「 お返しです。



つけてあげるから あっち向いてて 」




そう言えば なにかご機嫌な様子になった


箱からネックレスをだし 彼女の首元に飾る





『 え … 可愛い 』



河村「 ホワイトデー お返しです


いつもお世話になってるから 」



『 ふふっ ありがとうございまぁす … 』




そう満面の笑みになったAさん


本当にこっちの気も知らないで


そんな可愛らしい姿


他の人に見せたくないんですから。




徐々に瞼が下がっていって





『 ん … 』



河村「 あれ … Aさん ？ 」





僕に寄りかかると


そのまま夢の中に堕ちていった。



本当に 僕以外の前ではやめてくださいね？



食べられてしまうかもしれないんだから




もちろん僕は食べたりしませんよ？



多分ですけど







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