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逆行記憶 ページ11

説明なんてほとんど頭に入ってない。朝食をほとんど食べなかったのが不幸中の幸いだ。帰りはできるだけ檻の中を見ないように歩いた。


「コネシマ、ショッピ、戻ったで」

「あぁお疲れ。ショッピ君はどうだったか?」

「いや、まぁ・・・」

「ショッピ自身はそこまで壊れてへんで。よく耐えた方やと思う。少し吐いたくらいで治まってる」

「分かった。このまま仕事を続けてくれ」

「了解」


了解じゃないですよ先輩。今にも倒れそうなくらいフラフラなのに仕事を続けるなんて無理っすよ。


「えーと、情報収集やってもらおか。とりあえずは事務作業や。資料とその人の・・・」

「せ、先輩っ・・・」

「ん?」

「む、無理っす・・・」

「あーアウトか?」

「アウトッ・・・」

「休憩室で休んどき。ソファーに横になってええから」

「っはい。すみません・・・」


フラフラと歩いて、コンクリの壁の部屋に入った。死んだようにソファーに転がり、目を瞑っていた。その間もあの光景かフラッシュバックして呼吸が乱れたり吐き気が何度も襲う。落ち着けて、意識が落ちたのは何度見た後なのだろうか。



続く

カレー→←耐え難い事実



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作者名:コロッケさん | 作成日時:2020年3月31日 11時

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