【wrwrd!】七つの罪【shp＆kn】 (ページ12)

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カレーページ12

「･･･ん、ぅ？」

「お、やっと起きたやん」

「あ、すみません･･･おはようございます」

「ほらさっさと起きや。もう帰宅する時間やで」

「え」

「あれからずっと寝てたやん。今日は俺が鍵番やから待っててあげたんやで」

「すみません、ありがとうございます」

のっそりと起き上がると、床にブランケットが落ちる。コネシマさんがわざわざかけてくれたのか。

「このままメシ行こか？」

「先輩、食欲ないっすよ･･･」

「少し話そうや！気が楽になるやろ。仕事じゃあんまり不必要なこと喋れへんからな」

「分かりましたよ･･･」

ここまで待ってくれたのだし、断るのも申し訳ないので渋々ついて行った。昨日来たところではなく、また別の店に来た。

「ここはな、宗教関係でよくお世話になっとるところなんやで」

「はぁ、なるほど」

少し説明すると、この国ではある宗教が広められ、国民全員は信仰しなければならない。半宗教国家なのだ。とはいえ、1週間に一度血を少量抜きそれを神に捧げるというものだ。あまり詳しくは知らない。

「神様の御加護を受けて、人々の真の倫理と道徳を与えるところやで。それを食事として差し出してくれるのがこの店なんや」

「なるほど、凄いですね」

「せやろ？ショッピ君もなんか飲み物ぐらい頼みや」

「分かりました」

コーヒーをひとつ頼み、コネシマさんはカレー
ライスを頼んでいた。美味しそうなのだが、どうしてもまだ気分が優れない。

続く