桜色 ページ2
突然コネシマが自分の座っていた椅子を蹴飛ばし、ロボロの前に立つ。
「十分わかんねん！！無理なことをわかってる上に、何度も大丈夫なんて言われたくないねん！！俺らが一番わかっとるんや！あの壁は越えられへんねん！何年かかっても無理や！どんだけ天才なやつだとしても無理や！諦めるしかないんや！励ましの言葉をかける奴よりも、かけられてる方のがよっぽど苦痛！俺らにはそれがわかんねん！もう、大丈夫なんて聞きたかないんやっ！！」
「!?ｯ･･･」
コネシマの本心が爆発した。ロボロの話の筋からしてもしかしたらとは思っていたが、こいつもかなり抱え込んでいたことが分かる。
いきなり大声を出すコネシマに驚き、ロボロは怯えて縮こまる。まるでライオンと産まれたての子鹿のよう。
「かけられる側の思いも知らずに、ヘラヘラと安易な考えすんなよ！もう成すすべはないんや！悲しんで終わるしかないんや！後悔と絶望と悲しみと諦めでこの人生は終わりや！誰だってわかっとる！心が抉られるほどわかっとる！だからもういいんや！いい加減、諦めさせろや！」
「ッ！でもっ！それでも俺は諦めない！無理だとしても！意味がなくても！この中で俺以外諦めてたとしても！抜け出してやるんや！そして今度は皆を助け出す！虐めてたとしても、仲間だったことには変わりないからっ！」
「そんなん、信念が折れたら終わりや。決心ていうもんは脆い。崩れた時の反動も大きい」
「それでもいい！！俺は諦めない！もし折れても、辛い思いを知るのは俺だけや！」
「ロボロ！ええ加減にせぇよ！！！」
ロボロの胸ぐらをつかみ、軽々と持ち上げる。流石に危険を感じた俺は二人を落ち着かせた。
「グルッペンだって･･･わかっとるやろ？」
コネシマが震えた声で俺に聞く。金髪を掴んだまま下を向いている。
「なぁ、わかっとるやろ？な、ぁ･･･」
「･･･」
ぽたぽたと雫が零れる。
「あぁ、知ってる」
「ｸﾞｽｯ･･･せや、ろ？」
「･･･お前らがどんな思いしてきたのかも。全部、全部知ってる。辛さも、落胆も、苦しみも。そして、今どんな状況なのかも。一つ残らず理解してる」
「･･･グルッペン、お前には感謝することいっぱいあるけどな、もう、無理や･･･ごめん」
「･･･俺もすまんな。振り回しすぎた」
もしトン氏が、オスマンが、ひとらんが、大先生が、兄さんが。同じ言葉を俺にかけたら。一人残らず傍らにいなくなったら。俺は･･･
続く･･･
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コロッケさん(プロフ) - スカラさん、ありがとうございます。状況に合わせて性格を作っている感じなので少し無理やりなところはあります。今後もよろしくお願いします。 (2020年3月30日 14時) (
レス) id: c86fb31072 (このIDを非表示/違反報告)
スカラ - 3回目のコメント失礼します！みんなの性格が最高過ぎます！気長に待ってるので無理せず頑張ってください！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: a52e442f29 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケさん(プロフ) - 名無しさん、ありがとうございます！その二つは語呂というかなんかいい感じがしたので笑 (2020年3月28日 12時) (レス) id: c86fb31072 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 愛す檸檬や愛の藍…駄洒落…？ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 57762bca71 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケさん(プロフ) - 悠陽さん、ありがとうございます！どうしても12時に間に合わない時も多々ありますが、気長にお待ちいただければ幸いです。 (2020年3月27日 12時) (レス) id: c86fb31072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケさん | 作成日時：2020年3月25日 12時
